どーも、元釣具屋店員のムラキです。
いらっしゃいませー
釣具屋の商材には、ホント大小様々なアイテムがあります。大きさだけでは無く、形、長さ、重さも様々。一つのコーナーを切り取ってみても色んな商材が並んでるので、見た目のバランスや、選びやすさ等にも考慮したりしながら陳列しないといけない。
モノによっては単純に品出しするだけでも疲れる場合もあるし、釣具の品出しって案外大変なんですよコレが。
そこで今日は、オレが5年間釣具屋で働いてみて「これはキツかった・・・」と頭を抱えた商材を5つ紹介しようと思います!
明日釣具屋に行った時にでも思い出してください。
「あー店員も大変なんだな」
ってw
目次
- 頭痛のタネ ワースト5位 磯用鈎全般。
- 頭痛のタネ ワースト4位 ブリスターパックのワーム
- 頭痛のタネ ワースト3位 ダイワ・シマノのロッド全般
- 頭痛のタネ ワースト2位 冷凍餌
- 頭痛のタネ ワースト1位 船用、投げ用のオモリ
- まとめ
頭痛のタネ ワースト5位 磯用鈎全般。
どうしてこれが??って思うじゃないですか。率直に言えば単純に磯用の鈎は「多い」んですよ。一度に入荷してくる量という意味でもそうだし、棚に陳列している鈎の種類という意味でもそうです。
だってさ、例えばがまかつのラインナップとか見て下さいよ。
似たような名前も多いし鈎のサイズも色々、同じシリーズでも色の違いがあったり、しかもがまの場合パッケージがほぼ同じで名前だけ違うっていう商材も多い。
「ひねくれグレ」なんて、もはや嫌がらせ。
パッケージほぼ同じなのにヒネリの向きだけ違ったり、下手したらヒネリが無い「ストレート」なんていう身もふたもないラインナップまである。最早ひねくれてもいねぇよww
まぁ確かにヒネリ以外にも細かい仕様がある鈎なんだが。
で、毎日棚を見ている店員でも注意しながら値付けと品出しするのに、お客さんだって迷うのは当然じゃないですか。だから、サイズや種類が違う別の鈎がピンにささってるなんて事も日常茶飯事なんですよ。
もうそこから整理したり、注意して品出ししないといけないから毎回大変。オレも過去には何回か違うピンに品出ししてしまって、後から店長に注意された事ありましたね。
頭痛のタネ ワースト4位 ブリスターパックのワーム
これも地味に大変なんだわ。おい見てるかケイテック!!
一概には言えませんが、この手のパッケージに収まっているワームは、基本それなりの大きさなので陳列の際にスペースを食うのですよ。横幅は勿論そうだし、縦にも奥行にも。
パックの余白数mmが、店員のイライラを増幅させる事実を世間に知って欲しい。
「この余白さえなければ、什器のバー下げずに済むのにゴラァァァ!!」
って泣きそうになるのww
だからメーカーさんは極力勘弁したげて・・・ブリスターパックは。
頭痛のタネ ワースト3位 ダイワ・シマノのロッド全般
これは意外に思うかもね。これに関しては、勿論モノにもよるし何よりタイミング次第なんですよ。
まず大前提として、メーカー問わずロッドというのは、基本1本につき一つの段ボールに梱包されて送られてきます。プラの箱に入ってようと、ソフトケースで入ってようとね。廉価モデルだとモノによっては、一つの箱に複数個封入されていたりとかもあるけど。
で、例えばこれが客注品で1本だけ入って来たよ、って言うなら別に問題じゃないんですよ。問題は「一度に大量に入荷してくる時」です。特にダイワシマノに関しては、魚種問わずロッドの2大メーカーですから、店全体として扱ってる数が多い。ホントシーズンに入ったりすると、一度で数十本くらい入荷する事も珍しくない。
ここからは想像して見て下さい。一度にロッドが数十本入荷してきました。
①まずは一本ずつ長い段ボールから取り出す。
②1本1本箱から出して防犯装置の取り付けと値付けを行う。
③箱や袋に戻してorそのまま店頭に陳列する。
※この時、店頭の棚やロッドスタンドにスペースを作ったり、他のシリーズとの並びも考慮しないといけない
多分ここまでは誰でもイメージできるよね。実際ここまでの流れだけでも大変ですが、実はまだ大事な仕事がある。
④大量の長っい段ボールをつぶして廃棄する。
これがほんとに地味に大変・・・ごみの回収業者さんが困らないように、1本1本つぶして一つの段ボールにまとめて、っていうのまでやらないといけない。しかも、ロッドが入ってる段ボールって地味に厚くて固いから厄介。
ましてやいつまでも店頭やレジの中に置いてたら、店員もお客さんも邪魔になるからさっさと片付ける必要もある。
帰るまでが遠足なら、段ボール片付けるまでがロッドの品出しなんです。
頭痛のタネ ワースト2位 冷凍餌
単純に重いからw
しかも、毎日の事は当然として、特に土日や連休になると、一日で何往復もしないといけなくなる。この記事でも書いたけどね↓
これに関してはまた別の記事を書こうと思っていますが、GWや大型連休に入ったりすると、冷凍餌の品出しだけで1日の大半が費やされたりもします。
オレ「あーやっとアミエビ出し終わったわ。」
店長「さっき団体客が氷大量に買っていったから急いで補充してきて。あと生イキくんとか他の付け餌も今の内に補充お願い。」
オレ「ポカリ飲んでからでも?」
店長「なる早でよろ。」
手に持ったアミエビ1kgサイズが、鈍器になりかける瞬間は毎年定期的にやってくるw
真面目な話、釣具屋としてこの辺りの商材を切らすわけにはいかないし、忙しくなる時間帯の前や、客の流れが落ち着いた隙に補充したりっていうのはホントに大事。
そういう意味では腰痛持ちの人には少しキツイ仕事かもしれないね、釣具屋の仕事は。
頭痛のタネ ワースト1位 船用、投げ用のオモリ
オレは間違いなくこれだな、一番品出しで嫌なのは。これも重くて、しかも一度に沢山入荷するからなんだけど、2位の冷凍餌と比較して、オモリに関してはどうしても腹立つ要素がある。
労力の割に達成感が低いww
一度に沢山入荷するといってもね、例えばバッカンや磯バッグが入るような大きさの段ボールで何個も入ってくるわけではない。せいぜい400mm×400mm位のサイズで1~2箱程度です。一つのメーカーから入ってくるのは。
でも1箱がクソ重たくて、中身出して検品や値付けするだけでも大変だし、女性のパートさんにお願いするにはあまりに気の毒。だから台車に乗せてコーナーまで持って行ってから、検品から値付け品出しまでやっていた。
まぁ基本的には在庫の補充だから、新製品の為にコーナーのスペース作って、みたいなのはあまりない。でも、検品にせよ値付けにせよ、1個当たりの労力が他の商材とは明らかに違うし、量もそんな数個とかの話じゃないから地味に多い。
ようやく出し終えたと思って大きく息を吐くと次の瞬間気が付く。
PS4よりちょっと大きい程度の段ボール1~2箱に、これだけの労力と時間を費やした事に。
例えが適切か分からんが、ゴキブリが出てきてなんとか必死こいて倒したと思った後に襲ってくる感覚に近い。たかが虫1匹に何汗かいてんのオレ??みたいなww
品出しって、大なり小なり達成感があるモノだけど、オモリに関しては空虚しくなる瞬間が多々あったねw
まとめ
釣具屋の仕事も楽じゃないのよコレが。
釣具屋の店員って、誰でも出来そうだし楽そう、みたいなイメージもあるかもしれませんが、基本誰でも出来るのは事実だけど、決して楽な仕事ではないですよ。
ここで挙げた以外にも手間のかかる商材の品出しや補充とかもあるし、品出し以外にもやる事は沢山ある。
割と体力勝負だし、要領よくやんないと店も回らない。
だからね、入荷した大量の段ボールで通路が狭くなってたり、餌や氷切れてたりしても出来れば寛大な心で指摘してやってください。平日でそれは論外だけど、土日や連休はてんてこ舞いなんですよ・・・
というわけで連休初日ですが、釣具屋に行った際は少し視点を変えてコーナーを見てみるのも面白いかもしれませんよ。
汗だくになりながら餌出してる仲良くしてる店員がいたら、ポカリでも奢ってやって下さいww
以上、ムラキでした。
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