どーも、ムラキです。
元釣具屋店員です。
いらっしゃいませ~
名前は伏せるが、某バスロッドのシリーズが良く批判される。
折れる、と。
釣具屋時代でも「~のメーカーの竿って折れやすいの??」的な質問を受ける事が良くありました。
率直に言えば、折れやすい、折ってしまいやすいメーカーやシリーズはあります。
でもそれは、使い方を知らなければ折ってしまいやすいロッドというだけの話です。
もう、ド直球で言えば、
下手な人が使っちゃダメなロッドという事。
どういう事か説明しよう。
良かったら最後までよろしくどーぞ。
目次
レーシングカーを、「壊れやすい車」と批判する人がいるかい??
例えばさ、F1をはじめとした、スピードや走りを重視した競技車。当然速い。
1秒でも速く走る事を目的に作られているから、耐久性や剛性は最低限度にそぎ落としているし、レースが終わるたびに交換しないといけない部品もあるし、レース中にも交換しないといけない部品もある。
超極論言ってしまえば、勝てるならレースが終わった瞬間に車がぶっ壊れても構わない。それがレーシングカーです。
でも、かといってレーシングカーの事を「数時間しかまともに走れない壊れやすい車」なんて批判する人がいると思います?
絶対いないよね。だって速く走るための車なんだから、あらゆるリスクがあるのは当然だし、そこで評価すること自体が間違っている。
それと同じで、ロッドにだってそういうリスクの上で作られた機種やシリーズは沢山あるんだよ。流石に数時間しか持たない、というのはあり得ないけどね。
トーナメントロッドやハイエンド機種は、下手くそが使えば瞬殺。
オレも釣具屋時代、トーナメントロッドやハイエンドロッドが折れたっていうお客さんの修理受付やクレームを沢山受けてきました。
残念ながら、殆どクレームが通りません。
これホントの話なんだけど、シマノのスーパーハイエンドの磯竿、イソリミテッドを購入したお客さんがいて、使用初日で穂先を折った。
泣く泣く保証書使用で修理し、2回目の釣行でまた穂先を折った。今度は全額負担で修理。
4回目の釣行で今度は#2だったか#3で折れた。
お客さんも流石に納得がいかなくてシマノにクレーム検査で送る事に。
シマノの回答は「異常なし」。全額負担で修理した。
多分このお客さんが購入時から3回目の修理まで使ったお金は、合計15万円以上になる。多分、魚も殆ど釣ってないんじゃないですかね。
でもぶっちゃけて言おう。最初に穂先を折った時点で、オレは内心「あなたが使う竿じゃなかったのでは?」と思っていた。
魚種問わないけれど、穂先で折れるのは99%ロッドの使い方が悪い。ロッドに上手く仕事をさせられない人が典型的に折る場所なんですよ。
#2・#3に関しては不具合や深い傷等も疑えなくないけど、トーナメントロッド使って穂先を折るようなら使い方を疑うのが先です。
技術の進歩でいくら軽さや感度の良さと、剛性や強度を両立しやすくなったとはいえ、扱えない人が使えば余裕で瞬殺してもおかしくない、それがハイエンド機種です。
折れやすいという事は、メリットもそれだけ尖ってる証。
折れやすいという事は、それだけ軽くて感度も良く、張りのあるシャープなロッドという事です。
そのメリットを無視して「何もしてないのに~のロッドが折れた!」「~のロッドはすぐ折れるゴミ竿!」みたいなナンセンスなレビューが世の中多過ぎですよ。
悪いけどオレは安直で稚拙な内容のレビューしか書けない人が、本当に適切な使い方が出来ていたとは思えない。
確かに世の中には、下手な人が使っても「ある程度許容してくれる」シャープさと強度を両立したロッドもありますが、尖りまくった「使い手を選ぶ」ロッドも沢山ある。
デメリットと残念な結果にだけ着目して、メリットや個性に光を当てようとしない人は、多分一生ロッドを折り続けるよ。
高いお金を出してロッドが折れた時は、一度冷静になろうぜ。
ロッドのせいにするのは簡単。
でも選んだのは自分、使ったのも自分である。
自己責任というのは、今の自分に何が出来るのか考える事から始まる。
某メーカーのバスロッドレビューを見て思った事です。
以上、ムラキでした。
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