どーも、ムラキです。
元釣具屋店員です。
いらっしゃいませー
PEラインの交換時期の目安って、お客さんからもメチャメチャよく聞かれたんだけど、確かにこれは結構悩みますよね。昔はオレもよく分かんなかったです。
だが、ぶっちゃけよう。
正直今でもよく分かんないですw
目安としてよく言われている「ラインの毛羽立ちが目立ち始めたら交換」っていうのもオレは納得してないし、ぶっちゃけ半年以上巻いてるラインでも別に問題なく使えた事も多い。
結論から先に言ってしまえば”フルキャストしたりルアーや仕掛けを落とした時にスプールの底が見えて来たら交換”っていう目安で十分じゃない?っていうのがオレの持論です。
それに、この話はPEラインを扱う上で滅茶苦茶大事な要素にもつながるのですよ。
今日もぶっちゃけるよ!
目次
- 大前提:ぶっちゃけ、PEラインはそもそも劣化しにくいよ。
- 太い号数のPEであれば、ぶっちゃけ1年以上使っても平気だと思う。
- PEの劣化具合は正直分かりづらい!
- 塩分や紫外線よりも、ライントラブルで生じるダメージの方が深刻。
- PEラインのトラブル防止で分かりやすい動画。
- PEラインのライントラブルを減らしたいなら、コシがあるPEを使用してみよう。
- まとめ
大前提:ぶっちゃけ、PEラインはそもそも劣化しにくいよ。
水を吸わないからナイロンやフロロみたいに吸水性による劣化は度外視できる。
塩分が繊維の隙間に入り込む事による劣化やダメージが・・・っていう話も聞くけど、それは年中リールを高温多湿な船内や車内に放置してるような雑な人以外なら別にそこまで神経質に気にしなくてもいいのでは?と思いますね。
オレが釣具屋で働いてみて驚いた事の一つは、船釣りで使う電動リールのPEラインをほぼ巻き替えてないような人も多い事です。
例えば、電動リールの修理受付でお客さんのリールを見ると、色落ちや毛羽立ちが半端ないケースが多いのですよ。
働いていた店の地域は船釣り客も多かったのですが、その割には普段から電動リールの糸巻の依頼は多くないです。多分、購入した時に巻いたラインをずっと使ってるっていう人も多いんじゃないかな?
まぁ、それが良いとは言えないし、電動リールに巻くPEラインは4~6号位の太いモノを使う事も多いので、1号前後の細いPEとかとは平行に比較できないけどね・・・
何にせよ、少なくとも数か月~半年そこらの使用劣化に関してはそこまで気にしなくていいと思いますよ。
太い号数のPEであれば、ぶっちゃけ1年以上使っても平気だと思う。
少なくとも5号以上のPEラインであれば、余程劣悪な環境で放置してるとかでなければ、使用劣化によるラインブレイクとかって別に気にする必要は無いと思いますよ。
マグロやカジキみたいに長時間高負荷をかけてファイトする釣りなら話は別だけどさ。
ましてや、塩を浴びないバスのフロッグやパンチングで使うようなPEなんて、号数を変えたい人以外は巻き替える必要はほぼほぼ無いでしょう。そんな大遠投する釣りでもないしね。
PEの劣化具合は正直分かりづらい!
冒頭にも書いたけど、オレも未だに「ラインがこういう状態になったら交換」という明確な目安は分かんないのですよ。
ナイロンフロロだと、変色の具合や毛羽立ちの出やすさが、ラインの切れやすさやライントラブルにリニアに関係していくのが体感として分かるけど、PEの場合その辺りがイマイチ分かりづらい。
別に多少毛羽立ったPE使ってても、高切れやファイト中のラインブレイクなんかが多発した事も無いしね。
確かに毛羽立ちの具合は一つの目安だけど、毛羽立ちが出始めたら即交換なんて事はあり得ない。
だから、0.4号以下の極細PEラインでもなければ、多少の毛羽立ちや色落ちなんかは気にしなくていいです。
だから基本的にオレがPEを交換するタイミングは、
①フルキャストや仕掛けやルアーを落とし込んだ時にスプールの底が見え始めた時。
②号数の変更や、別のPEラインを使用したい時。
③致命的なライントラブルで大量にPEラインを破棄しないといけなくなった時。
④あからさまにブチブチ切れるようになった。
この4つ位かな?特に①なんてそもそも釣りにならなくなるからね・・・
で、ここからがある意味本題です。
ぶっちゃけた話、PEラインでホントに気にしないといけないのは使用時間による劣化よりも、
ライントラブルを回避する事。
擦れたり結びこぶが出来た個所は容赦なく切り捨てる事。
です。
これ、意外とみんな見落としがち!
塩分や紫外線よりも、ライントラブルで生じるダメージの方が深刻。
マジでコレですよ。
塩抜きとか、コーティングスプレーだとかそんな事以前に、PEがもつれたりバックラッシュしたりしないようラインを操作する事の方が、ラインの長持ちには遥かに大事です。
まぁ、コーティングスプレーに関してはライントラブルの防止にもつながるけどね。
ダンゴになったり、結びコブが出来てしまうと想像以上にダメージがデカい。
リーダーとの結束でもそうですが、PEラインは結びコブ一つでも出来た時点でそこがウィークポイントになります。
それに、PEのライントラブルで生まれたコブって取れにくいんですよね・・・しかも無理にとろうと爪等でいじると余計にラインを痛めますし。
他にもガイドにラインが絡むトラブルもありがちですけど、これだって下手したら岩にこすれてるような状態と同じになにますよ。
だってガイドのフレームって金属で硬いですよね。これにがっちり巻き付いた時のPEへの負担って案外バカに出来ないんじゃないかな。
なので、岩や障害物にこすれた箇所は当然として、ライントラブルで酷くもつれたりコブが生まれた箇所は非情なまでに切り捨てよう。
明らかに脆弱と分かってる部分を残すメリットは皆無ですからね。
それに、軽くてコシが無いPEラインは糸ふけが生まれやすいので、油断してると軽いテンションで”フワッ”と巻き込んでしまいやすい。
キャスト時にそこから一気にラインがドバっと放出してバックラッシュ・・・というトラブルが起きやすいんです。
特に風が強い日や、軽いルアーやリグを多用するライトゲームなんかはこれが起きやすいね。なので、PEはライントラブルを回避する意識がムチャクチャ大事です。
具体策としては、
・キャスト時に余分な糸ふけを出し過ぎない様、着水直前にサミングをしっかりやる。
・糸ふけが出過ぎた時は、ロッドを立てたり操作してテンションを軽く張りながら巻き取ってやる。場合によってはリールと元ガイドの間のラインを指でつまみながらテンションをかけて糸ふけを巻きとる。
これが基本ですし、実は、この基本こそがPEラインの最大の劣化予防策です。
PEの交換云々からは少し話がそれてると思うかもしれないけど、ライントラブルを防ぐことはPEをダメージから守る上で一番大事だという事をここで強調したい。
釣りを快適でスマートにする基本というのは、実はラインに一番優しい使い方なんだよね。
PEラインのトラブル防止で分かりやすい動画。
黒鯛PEフカセ ザ・バイブル [トラブルを回避する遠投動作の真髄]
PEフカセに限らず、ラインメンディングの仕方や意識、テンションをかけて巻く事等、PEラインを扱う上での基本がとても分かりやすいですよ。
PE初心者の方は特に参考になると思いますね。中級者以上の人でも案外分かってるようで出来ていない事も多い部分ですし、是非一度参考にして見て下さい。
PEラインのライントラブルを減らしたいなら、コシがあるPEを使用してみよう。
絶対にトラブルが無くなるわけではありませんが、コシがある少し硬めのPEラインはやはり扱いやすいですよ。
ぶっちゃけ、高い値段のモノを買えば、それなりのコシと張りは基本得られます(一概には言えませんが)。
なので、ここではコスパに優れたオススメのPEを挙げてみますね。
ダントツでオススメなのはラパラのラピノヴァX。
長年使って来てるけど、まぁ名作ですよ。
メチャクチャコシがあるわけじゃないけど、適度なコシが得られるのが良いです。硬すぎて逆に使いづらいモノとかもあるので。
何よりコスパが素晴らしいです。十分な強度・適度なコシ・値段と、かなり満足度が高い。
そのかわり、コーティングの劣化は若干だけど速め。とはいえ、値段を考えたら不満に思うようなレベルではないし、少なくともそれが原因でブチブチとキレるようになった事も一度も無いです。 オレは結構信頼してお世話になってきてますよ。
ルアーマンは一度試してみて欲しいですね。
まとめ
要点をまとめます。
・多少毛羽立ちが出たからってすぐに交換が必要なわけじゃない。明らかに釣りにならなくなる程ラインが短くなれば即交換すべし!
・そもそもラインを一番痛めるのは、ライントラブル。ラインが擦れたり、コブが出来れば容赦なく切り捨てる!
・ライントラブルを未然に防ぐ意識と操作が、PEラインの長持ちの要。
もし、それでもあくまで交換時期の目安を問われれば、週に2~3日釣りに行くと仮定すると、オレは4ヶ月を提示したいです。年に3回っていう単純な考え方でね。
あくまで目安を提示するなら、ですよ。
どうしても劣化等が不安な方は、それを目安に交換すれば少なくともラインの劣化云々で悔しい思いをすることはほぼほぼ無いです。
何より、あんまり物持ちが良すぎると釣具屋の商売が・・・
いやなんでもないですw
以上、ムラキでした。
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