どーも、ムラキです。
元釣具屋店員です。
いらっしゃいませ~
もはやソルトルアーの大人気の釣りと化したアジング。
アジングをやる上でどうしても頭を悩ませるのが、
ラインの種類って結局どれが良いの??
っていう問題。正直言ってしまうと、アジングはオレも滅茶苦茶やり込んだわけじゃない。でも、フロロ・ナイロン・PE・エステルとどれも試してきました。
一応現在の主流はエステルラインだろう。でも実を言うと、釣具屋時代にお客さんと話していても結構意見が分かれるんですよ。
エステルラインも扱いが難しい部分もあるしね・・・
そこで今回は、アジングのラインはどれがいいのか問題について語ってみようと思う。
が。
先に言っておくね。この記事は、
状況による。
なんて当たり前すぎる結論で終わるつもりは無いです。
そんな事、この記事読んでくれる人は百も承知で来てくれたはずだし、元釣具屋店員なりの”ベター”な選択を提示したいと思う。
それに、この話はアジングの過度な”レーシング化”に対するリスクの問題にも繋がる。
色んな意見はあるだろうが、最後まで読んで一緒に考えてくれないか。
良かったら最後までよろしくどーぞ。
目次
- 早速結論:なんだかんだでフロロがベターだとオレは思う。
- アジングのラインに求められる要素は??
- ぶっちゃけエステルラインは”難易度の高い”ラインだよ。
- お前が使いこなせないだけなんじゃねwwっていう奴ちょっと来い。
- 難易度の高いレーシングタックルがベターな選択になるのは危険。
- オススメのフロロライン。
- おわりに
早速結論:なんだかんだでフロロがベターだとオレは思う。
もういきなり結論です。
オレはアジングにおける”ベター”な選択はフロロ、っていう結論に至った。
当然異論は認めるから、オレの持論に耳を傾けてくれないかい?
アジングのラインに求められる要素は??
まずはこのそもそも論をまとめてみよう。
ハッキリ言ってこの3つが最も大きいだろう。
①感度
②操作性
③ディープレンジへのリグの届けやすさ
アジングという、極小のジグヘッドで(それ以外にも釣り方はあるが)繊細なアタリを積極的に掛けにいく釣りにおいては、これは絶対条件と言っても良いよね。
この観点から、ラインの素材別にアジングでの有用性を考えてみよう!
~ナイロンの場合~
ぶっちゃけた話、ナイロンという選択肢はかなり微妙。
適応度を点数で表すなら25点位かな・・・
どうしてもよく伸びるラインなので、表層付近や、ドが付くシャローで狙うような状況でもない限り、とてもベターな選択とは言えないだろうね・・・
ただ、比較的安価でしなやかな素材なので、ライントラブルも少なく出来るという観点で言えば、これから釣りそのものを始める方には割とオススメかな?
いくら感度だなんだ言ってもさ、ライントラブルばかりじゃ釣り嫌になるじゃん?
なので、アジングとしての選択肢としては△だけど、釣りそのものに慣れていない人には◎だと思います。
他のラインは、タックルや釣りの動作そのものに慣れてからでも良いと思います。
~PEの場合~
PEは純粋に操作性と感度という意味では最強。
だが、適応度の点数は60点。
PEの操作性や感度が活きるのは、ラインを真っすぐ張る時。ラインにたるみがあると途端にその有用性は小さくなります。
糸電話の糸がダルダルだと、途端に音が伝わらなくなるのと同じだね。
アジングの場合、そんなピンピンに張り続けるようなシチュエーションって少ない。
ただ巻きとか、ある程度重たいリグとかならいいけど、基本的には極小ジグヘッドでリフト&フォールの釣りが主体なので、どうしてもラインにたるみは生まれやすい。糸を張り気味で落とすテンションフォールであってもね。
特に0.5g以下のジグヘッドをPEでボトムまで落とすのって相当無理がある。このクラスの軽さになれば、PEの浮力に負けて沈んでいかないです。
1g以上なら、0.3号とかでもディープを攻められるけどね。
どうしても深いレンジを攻める事も多い釣りなので、総合的に言えばPEはベターとは言えない選択だろうね。
~フロロの場合~
フロロは、感度・操作性・ディープの攻めやすさの3点で非常にバランスが良い。
総合的に見ても適応度は90点位はマークできる。
比重が高く、少々の風でも他のラインと比べたらまだ釣りが出来る状況になりやすい。
硬いラインだし、初心者には若干の慣れも必要かもしれないが、エステルと比較すればこちらの方が扱いやすい。
ただ、ディープに落とした時の操作性や感度という点でエステルラインには劣ってしまう。
でも、そもそも極小ジグヘッドをディープに落としやすいという点は、見逃すわけにはいかないね。
オレが、フロロがアジングのラインとしてベターな選択だというのは、この扱いのバランスの良さに集約されます。
~エステルの場合~
エステルは、感度・操作性・ディープへの落としやすさという観点だけで言えばアジングにベストマッチ。点数で言えば120点。
フロロより感度も操作性も高く、PEよりディープを攻めやすく、しかも適度に比重があるおかげで軽い風なら何とか釣りになる。
この素材に一番最初に目を付けた家邊克己氏の功績は大きいだろうね。
が。
ここまで書くと、やっぱエステルがいいんじゃね?
て思うだろうが、オレはエステルラインは決してベターな選択ではないと思ってる。
ぶっちゃけエステルラインは”難易度の高い”ラインだよ。
釣り初心者にはエステルラインはオススメしない。
もしこれを読んでるあなたが、釣りそのものに慣れて無くて、これからアジングを始めようとしているなら、これだけは信じてもらって良いです。
ある程度釣りの経験があっても、繊細なタックルの釣りに慣れていない人も同様だね。
現在アジングで人気かつ主流のエステルラインは、非常に扱いの難易度が高い。し、リールの性能もかなり問われるラインです。
この難易度の高さをちゃんと説明する人がオレは少なすぎると思う。
まず第一に、クッション性があまりに乏しい。
勿論フロロやナイロンリーダーは付けるが、それでもドラグ設定やフッキングの仕方によっては拍子抜けするほどあっさり切れる。
だからこそドラグは、最低限のフッキングが出来るズルズル設定にしないといけないわけだが、この設定でやり取りして取り込んで・・・っていう流れはある程度釣りに慣れていても難しい。
第二に、何だかんだで風に弱い。
先述の話と矛盾するかもしれないが、いくら比重も比較的高くて風に影響を受けにくいとはいえ、ちょっと風が強くなると、相当ラインメンディングが上手い人でなければ地獄を見るね・・・
明らかにエステルラインは釣りそのものの難易度が高くなることを、元釣具屋店員としては強調しておきたい。
お前が使いこなせないだけなんじゃねwwっていう奴ちょっと来い。
まっ、100%否定はしないけどね。
でもさ、考えてみて欲しい。例えば、高速使って遠征で釣りに行くことが多い人が車を買うとする。
どれが良いと思う?
スピードが出せて、高速走行してもふらつかない安定感が欲しいよね。
でもだからってフェラーリを買うかい?
例えが極論ではあるが、そういう事。
言ってしまえば、エステルラインはレーシング仕様。
じゃじゃ馬な訳よ。
エステルラインに限らず、現代のアジングは良くも悪くも”レーシング化”が進み過ぎてる。
ロッドもどんどんショート化、超高弾性化。
リールもどんどん小型化、軽量化。
猫も杓子も感度、感度、軽さ、感度・・・
いや、冒頭でも述べた通り大事なのよ、実際。
でもね、このレーシング仕様がまるで”ベター”もしくは”ベスト”的な選択として認知されて行ってる感に、オレは警鐘を鳴らしたい。
難易度の高いレーシングタックルがベターな選択になるのは危険。
このままだと、ほんとにこれから釣りやアジングを始める人たちにとっては、あまりに釣りが難しいモノになってしまうんじゃないのか??
何も知らない初心者が、メーカーやプロスタッフの安直なレーシング論に惑わされて、扱いの難しいタックルで四苦八苦するのは果たして”ベター”な釣りと言えるのか??
アジングって、確かに繊細な釣りではあるけど、元来はもっと手軽で簡単に楽しめる釣りなのよ。
エステルラインみたいな難易度の高いラインなんて使わなくても十分釣りは成立できるし、超高弾性のパッツンロッドじゃなくても全然楽しく釣りは出来る。
バス釣りもそうだけど、こういうレーシング化がやたらと進む世界は初心者を混乱させる業界になってしまいかねない。
メーカーは良いよ。
高い竿はちがいますよ~
エステルラインを活かすならこれですよ~
って言えば儲かるからね。
スゲェ面白い釣りだからこそ、レーシング化が進むんだろうが、
本質的にはもっと手軽で気軽に遊べる世界であることを、オレはココで主張したい。
そのための第一歩として、
アジングにおける、
ベターなライン選択は、
フロロである。
という主張をしておきたい。
オススメのフロロライン。
アジングで断然オススメなのはコレですね↓
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強い。根掛かり切るのにもやたらと切れずに困った事がある位ですw
若干固めだけどその分感度も良いし、上記の通り安心感もある。
感度と適度なクッション性のバランスが非常に良いので、初心者から上級者までオススメできるフロロですね。
おわりに
正直色んな意見もあるだろし、中には「何言ってんのコイツ??」って笑う人もいるだろう。
でも、タックルやメソッドのレーシング化がやたらと進んでしまうと、
メーカー側に良いように踊らされてしまうジャンルになる危険がある。
っていう事だけは主張しておこう。
バス釣りがまさにそうだから。もはや搾取されている、と形容する他ない人達さえいる。
アジングのレーシング化について、あなたはどう思うだろうか?
以上、ムラキでした。
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