ハッチョウトンボが減った原因はメダカ?不勉強な放流テロリストは、絶滅危惧種でさえ”害”にする。

どーも、ムラキです。

元釣具屋店員です。

いらっしゃいませー

 

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先日、「池の水ぜんぶ”は”抜くな!」の書評を書いた。

 

外来種が一方的にワルモノ扱いされる原因として、”不勉強”という人間側の問題を指摘していたのが興味深かったです。

 

それに大いに関連するニュースを見つけたので共有したい。

www.asahi.com

記事によると、和歌山県古座川町に生息する日本最小のトンボハッチョウトンボの今年の羽化数が例年より少ないのだとか。

 

原因はハッキリしていないようだが、昨年まで生息していなかったはずの「メダカ」が大量繁殖している事も一因ではないか・・・と言われてるらしい。

 

絶滅危惧種のメダカが”害魚”として扱われるかもしれないという、恐ろしく皮肉な話だ。

 

良かったら最後までよろしくどーぞ。

 

目次

 ハッチョウトンボって何?

実はオレも詳しく調べるまで知らなかったんだけど、ハッチョウトンボは日本最小のトンボで、全長は最大で21mm程とかいう極小サイズらしい。ほぼ1円玉サイズだね!

 

国内での分布は局所的で数も減少傾向にあるらしく、先述の古座川町では町指定の天然記念物に指定されているらしい。

 

要は貴重な種というワケです。

言うまでも無くメダカは絶滅危惧種

もはや言うまでも無いレベルの常識ですが、メダカは国が指定した絶滅危惧種

 

地域によっては、保護活動も普通に行われている魚です。

 

絶滅危惧種のメダカが、町指定の天然記念物のハッチョウトンボの数に影響を及ぼすというこんな皮肉があるとはね・・・

元々いなかったのであれば、メダカの繁殖は人為的放流の可能性大か?

あくまでメダカが一因として考えられている、という話なのでメダカ以外の要因も検討対策していく必要はあると思う。

 

とは言え、冒頭の記事によると古座川町ではメダカは元々生息していなかったらしいし、メダカの問題を放っておくわけにはいかないだろう。

 

ただ、記事の中身だけでは町内のエリア全体の話なのか、どこか特定のエリアの話なのかは確認できないし、元々生息していなかったという正確なソースも確認出来ない。まぁ、町指定の天然記念物を保護している方々が言う位なので、間違いなくデータはあるのだと思う。

 

仮にだが、観測できないほどごくわずかに生息していたメダカがいたとしても、今年になって突然、他の種の数に影響を及ぼすほどの大量繁殖をするなんて考えにくいと思う。

 

この地域に元来メダカが生息していなかったとすると、昨年までいなかったはずのメダカが突然大量繁殖したのは、ほぼ間違いなく人為的放流が原因だろう。

 

そうだとすると、古座川町のメダカは今後、

 

外来種

 

として見られる運命にある。

外来種は海外からの移入に限った話ではない。

オレも少し前まで知らなかったが、日本国内に元々生息している種でも「国内由来の外来種」あるいは「国内移入種」として扱われる場合は珍しくない。その地域に元々生息していない国内の在来種が別の地域からやってくるケースがこれに該当する。

 

釣人に比較的なじみ深い所だとハスもそうだ。

 

元々は琵琶湖周辺に生息していた魚だが、他の移入された水域では生態系に関わる問題になっているケースもあるらしい。

 

逆に、絶滅したと思われていた西湖のクニマスみたいに、元々は田沢湖の固有種だったが移入されたおかげで種を繋ぐことが出来ているケースもあるので、国内移入が100%悪いとは言えない側面もあるのは事実。

 

少し話がそれたが、要は世間が眉をひそめがちな”外来種”という言葉は、実は日本国内に元々生息していた種にも該当する場合があるという事をここでは言っておきたい。

 

事実として、古座川町ではメダカは”外来種”となってしまったワケです。

 

そして、”害魚”として扱われるのかもしれない。

安易な放流や水抜きはもはやテロリズム

同じ国内だったら別に移入しても大丈夫じゃね??

 

って思ってしまうが、そんな簡単な話ではない、というのが分かるのが今回のハッチョウトンボのニュースだろう。

 

計画的かつ慎重な調査と、その後の管理活動があるなら話は別だが、ブラックバスブルーギル等の害魚を駆除するために安直に池の水を抜いて在来種を保護するのも、メダカのような貴重な種を繁栄させるために安直に放流するのも、もはやテロリズムに近い気がする。

 

釣人にも同等の側面があるので、あまり偉そうには言えないのだが、彼らはある意味”テロリスト”と称しても良いとオレは思う。

 

BもCも維持してAを増やす。

Aだけ減らしてBもCも維持する

 

なんて、そんな簡単にいく話では無いのだろう。

 

古座川町にメダカを放流した人間の意図は分からないけれど、少なくともメダカが”外来種”になってしまう事、他の種に悪影響を及ぼすかもしれない事は大して考えてなかったはず。

 

勝手な推測だが、「メダカは貴重な魚!なんとか守らねば!」という善意だったのだと思う。

 

その優しさは否定すべきではないが、浅はかとしか言いようがない。

勉強不足の感情論がテロリズムを生む。

外来種を一方的にワルモノ扱いするのも勉強不足。

 

在来種を安直に”守るべきモノ”として移入するのも勉強不足。

 

人間側が手を加える事は必ずしも間違いではないと思うが、どんな手の加え方をするにも、固定観念や安易な感情論をフラットにした上で、ケースに応じた対処をしない事にはただのテロリズムしか生まれないのではないか?

 

今回取り上げたニュースは、人間側の”不勉強”による害が浮き彫りになった、良くも悪くも考えさせられるきっかけになったと思う。

 

古座川町のメダカは今後、どう対処されていくのだろうか?

 

少なくとも、メダカに罪はない。

おわりに

今回はあまり釣りとは関係ない記事になったが、安直な放流による害というのは釣り業界としても見過ごせない話題だと思ったので取り上げてみました。

 

たまーーーーーにネット上でもリアルでも、

 

「~湖って最近バスが釣れなくなったし、放流したいわー」

 

的な事を言う人間もいるが、冗談でももう言わない方がイイよ。

 

ルアー1個我慢してでもコレに目を通してね。

 

池の水ぜんぶ“は

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以上、ムラキでした。

 

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