どーも、ムラキです。
元釣具屋店員です。
いらっしゃいませー
少し前の記事になるけど、房総のリザーバーでバス釣りをされているメガネバスさんのブログの記事がとても興味深かったです。
ボートの上で食事をしようとした際に、トンビに食べ物を狙われてケガをされたそうです。しかも、トンビには気を付けた上で行動されていたのに、思わぬ方向から襲われたそうで。
出血もまぁまぁの量だったそうで・・・
トンビが人間の食べ物を奪う話は、釣り以外でも観光地などでもよく聞く話です。江の島とかも有名ですね。
トンビ問題に限らず、自然の中で遊ぶ上での大事な話をされた素晴らしい記事だったので共有させて下さい。
良かったら最後までよろしくどーぞ。
目次
生々しいケガ。
記事を読んでいると、怪我の内容が生々しくてマジでゾッとします。
顔の左側にパーーーンと衝撃が走りデッキにパンが吹っ飛ぶ(ギャグではない)
~中略~
痛みというよりは唇が痺れている感じでこれは唇無くなった!と思ってしまいましたがタオルで拭き拭きスマホのカメラで見ると傷は広く無いけど深い感じで持っていたバンドエイド貼って応急手当てしてボート屋さんへ戻ることにしました。バンドエイド貼ってる間は血が止まってたので楽観視していましたが笹川ボートさんでマキロンとティッシュ借りて洗面台で傷口洗ってたらだくだく血が流れて洗面台が血だらけになってしまったので病院に行くかーってなりました。※※記事本文より 引用
広く無いけど深い感じ、っていうワードにゾッとします。
記事を見て貰えれば分かりますが、トンビの爪のヤバさに恐怖を覚える他ない・・・
トンビに襲われる怖さは、全ての釣人が共有すべき危険だと思った。
冒頭にも書いたけれど、トンビに襲われる被害は観光地などでもよく聞く話です。オレも昔、釣り客ではないけど海辺でパンだかおにぎりだかを食べていたカップルがトンビに襲われるのを目撃した事がある。
怪我などはしていなかったけど、あの光景はただただ”獣の狩猟”の瞬間。情け容赦なく襲い掛かる姿にゾッとしたのを覚えています。
YOUTUBEで色々動画を探していたのですが、これは結構生々しい。
おにぎりに襲いかかるのは分かるけど、釣ったバスに襲い掛かる瞬間は初めて観た。
でも、冷静に考えたら彼らにとっては魚もおにぎりも同価値の獲物だわな。
で、↑のサムネを良く見て欲しいんだけど、トンビはしっかりバスの口元を爪で狙いに来てるんだよね。角度的に掴めるのがそこしかないって事だろうけど、イコール人間の手に向かって飛んできてるわけで・・・ケガしなかったのかなぁ。
変な話、釣人にとって一番身近な危険な獣って、クマでもイノシシでもなく、トンビなんじゃないかな?
クマもイノシシも子連れでもなければ出会い頭に牙を剥く事は無いけど、トンビはちょっと例外だと思う。
こちらの死角から平気で襲ってくるし、いくら見える範囲を気を付けていても、何も対策していなければ身を守れないです。
バス釣りに限らず、トンビは磯だろうとサーフだろうとどこにでもいるので、トンビは釣人が最も意識しないといけない危険の1つなのかもしれない。
情け容赦ない、一番身近だけど一番遠い場所から見ている冷酷なハンターです。
とは言え、トンビは悪くない。
メガネバスさんが記事の中で語っていた話で絶対に共有したい言葉があります。
で、大前提としてトンビは悪くないです。自然の中で釣りする以上自分の身を守るのは自己責任です。ライフジャケットしかり落石しかりスズメバチなど釣りと危険は常に隣り合わせです。自分は大丈夫なんて思わないよう常に対策を考えていた方がいいと思います。※記事本文より 引用
全く持ってその通りだと思う。トンビは何も悪くない。
大前提として”自然の中に遊びに来ているのは人間だ”という事は絶対に忘れてはいけない。
釣りをする以上、言ってしまえば我々は野生環境に”お邪魔しますね”と言うべき立場。ましてや基本、彼らが歓迎してくれる訳がない。
トンビのケースのように、食べ物を奪える”獲物”として見られる可能性もあるし、自然は平気で人間に牙を向ける。でもそれが、トンビも含めて自然界の”日常”。
彼らは悪くない。
因みに、メガネバスさんはボート上での食事の際に最も効果的な自衛対策の1つに、傘の使用を挙げておられます。
単純に食事をする姿を見せなくて済む上に、物理的なガードも可能だと。詳しくは記事の本文を参照して頂きたいのですが、とても合理的な対策だと思います。
海や岸釣りでもトンビが明らかに多いと分かっている場所であれば、車内や物陰の下で食事を取る等、物理的に見えない・防ぐ環境を作るのがこの手の問題の最適解だと思われます。
釣った魚を襲われる事に関しては、岸釣りでは対策が難しい側面があるかな。少なくとも、”トンビがいる”という意識を持てるかどうかがまずは大事かと。
自然の怖さを知ってるからこその重み。
少しトンビとは違う話だけど、ずいぶん昔、先輩に連れられて初めてグレのフカセ釣りで沖磯に行った時の話をしたい。
それまでは堤防からのフカセ釣り等は何度も経験があったけど、ライフジャケットの着用はした事が無かった。沖磯では当然、着なければいけない。
ただ、着慣れていないせいもあって、仕掛けを組んだりするのも大変。あまりに手際が悪くて、仕掛けを組む時だけはライジャケを脱ごうと思ってファスナーに手を掛けた瞬間、先輩から怒鳴られた。
「アホか!脱ぐな!」
「いや、やりづらくて・・・」
「うるさい、慣れろ」
水際から離れますんで、って言おうとしたけど、「ハイ・・・」とだけ言って脱ぐのを止めた。
自衛隊の鬼教官かな?
その後も、釣りにおける全ての所作、食事、小用、とどの時間であっても先輩はライジャケを脱ぐのを許してくれなかった(暑くて上着を脱ぐ時だけ例外ね)。
「そういう釣りとして覚えろ」
磯なめんな、死ぬぞ、と。
内心、せめて食事中位は良いんじゃないの、と思ったが今思うとまごう事なき正論だった。
因みにその先輩は、普段は割と適当人間。詳しくはここでは書かないが、色々だらしない部分もある人だった。そんな人だったが釣りは上手い。だからこそ説得力がヤバかったのを覚えています。
普段だらしなくても、磯釣りの怖さをちゃんと知っていて、周囲の自然から脅威を予測出来ているからこその「慣れろ」だったんだと思う。
波に飲まれても、磯でコケて鋭い岩肌で腰打って痛めたりしても、波や磯が悪い訳ではないのは当然。今考えたら分かるけど、完全に磯の怖さを分かっていなかった。
鬼教官先輩のあの一言はマジで重かったです。
低コストで出来る範囲で良いので対策を。
トンビ問題に限った話では無く、釣りをしていると”その釣り”あるいは”その釣り場”特有の危険というのを知る事はムチャクチャ大事。
例えばオレは浜名湖にちょくちょく遊びに行きますが、新居や舞阪など浜名湖の入り口付近の釣り場って、潮流の速さと動きの複雑さがえげつないんですよ。
海釣り公園があったり、足場が非常に良い釣り場が豊富な場所ですが、万が一の落水時の危険は下手な沖磯より深刻です。なので、最近はあの辺りに行く時は絶対にライジャケを着るようにしている。
房総リザーバーのトンビ問題にしても、SNSなんか見てると割と深刻化してきてるように感じる。
気を付けるのは大前提。でも、釣り場の脅威を知ったなら、出来ることは低コストで出来る範囲でも良いからやった方がイイと思うのですよ。
傘を用意するなんて何も難しい事ではないし、ライジャケだって、飲み会1回我慢するだけで買えるモノなんていくらでもある。
怖さを知ったなら、気を付けるだけではなく、まずは低コストで出来ることで身を守ろうぜ。
おわりに
トンビ問題から少し外れた話も書いたけど、釣りは、最終的には自己責任で危険を受け入れないといけない遊びである事は間違いない。
釣りに限らずトンビに襲われてケガをする話はたまに聞くけど、基本的にはトンビを悪く言う訳にもいかないので。
自己防衛は自分も大いに気を付けないといけませんが、低コストで身を守る手段だって沢山あるはず。
「それ、ここじゃ何回も起きてる事だよ・・・」
っていう落胆を減らしましょ。
※メガネバスさんに今回の記事の引用について問い合わせたところ、少しでもケガをする方々が減って欲しいと、快く引用の許可を頂きました。ご協力ありがとうございます。感謝です。
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以上、ムラキでした。
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