どーも、ムラキです。
元釣具屋店員です。
いらっしゃいませー
勤めていた釣具屋がエギングが強いお店でした。
エギングは自分でも結構やり込んだし、エギンガーのお客さんと沢山接してきたんだよね。
で、特に初心者の方で、
「アオリイカが釣れないんだけど、なんで??」
っていう、途方にくれた人も少なくは無かったです。
勿論、釣れない理由は様々だと思う。
でも、そういう方の話を聞いてると、道具選びで「それじゃ釣れないよ!」っていう間違いを犯してるパターンっていうのがあるんですよ。
自分の初心者時代の経験も含めて、初心者の人が陥りやすい道具選びの間違いについて語ってみようと思う。
良かったら最後までよろしくどーぞ。
目次
- 悲報?:「釣れるエギ オススメ」で検索する意味はほぼ無いですよ。
- 間違いパターンその① 偏光グラスを持っていない。
- 間違いパターンその② PEライン太過ぎぃぃ!1号以上はNG!
- 間違いパターンその③ エギの種類多過ぎぃぃ!使うエギは絞るべし!
- 快適に釣りが出来る道具を選び、アオリイカを釣ろうぜ。
- おわりに
悲報?:「釣れるエギ オススメ」で検索する意味はほぼ無いですよ。
もう断言します。釣れるエギを探すのは”秒”で止めるべきです。
個人的にも釣具屋時代から散々色んなメーカーのエギを試してきたし、好きなエギや「これヤバイわ」っていうエギも存在します。だからこそ結論としてはっきりした事がある。
魔法みたいに釣れるエギなんて無い。
むしろどれも基本よく釣れる。
詳しくは後述していきますが、これだけエギングタックルの開発が進んだ現代において、世の中に流通しているエギはどれも優秀なんだよね。
一方で、エギングは色んなメソッドが確立されていったけど、そもそも論として「エギを用いる」という本質は変わらないんですよ。
例えばシーバスだったら、ワームを使った釣法だとか、メタルジグを使った岸壁ジギングだとか、釣り方や用いるアイテムがガラッと変わる事はあるけど、アオリイカを疑似餌で狙うエギングにおいては、実はここ何十年も”エギ”という根幹の部分は変わっていない。PEラインや専用のロッドを用いるようになったりっていうのは勿論あるけどね。
つまり、どんなメソッドで狙うにせよ、エギングは「エギを用いる」という本質が変わらない上に現代のエギはどれも優秀ときているので、細かい性能の差に拘ったって実は意味が無いですよ、という事をここではまず言っておきたい。
これを踏まえた上で、初心者の方、中々最初のアオリイカが釣れない方にありがちな間違いパターンについて書いていきたいと思う。
間違いパターンその① 偏光グラスを持っていない。
これは凄く多い。
”エギングを始めたけど中々釣れません”っていう人の多くは、偏光グラスの重要性を分かっていない、もしくは軽視している。
大前提として、エギングでは”見る”という行為が極めて重要です。
・ラインの動きを見る。
・藻の生えてる場所や、水深の変化等を見る。
・エギの動きを見る。
・エギにチェイス(追いかけてくること)してきたアオリイカを見る。
・見える範囲にアオリイカがいないか見る。
等々。偏光グラスがあれば、水面の余計なぎらつきをカットし、空中のラインや水中の変化を明瞭に見ることが出来る訳です。
特に、偏光が無いとラインの変化が見えづらい!
ラインの動きや沈み方が分からないと、当たりの有無、着底のタイミング等も分かりません。
エギが今どの層にあって、どんな水深の変化があるのかっていう事が分からないと釣りがぼやけてしまうし、せっかくアオリイカからの反応があっても、気付かずにチャンスを逃す可能性もある。
それと、アオリイカは意外と岸付近までチェイスしてくる事が多いです。
一生懸命シャクってきたけど、エギが見えてきたから回収!でも、その後ろにはアオリイカがいた・・・っていうケースは割とありがちです。
ぶっちゃけ偏光グラスを掛けててもこのパターンはたまにあります。回収した後に、アオリイカの魚影が気が付いてエギを投げ直すけど、時すでに遅し・・・っていう。
まぁ、アオリイカってそういうパターンでもチェイスし直す事も多いんですが、活性がそこまで高くない時だと、
”2度目は無いぜ?”
ってサヨナラしていく場合もある・・・っていう位、アオリイカが見える事もこの釣りでは大事なんです。
もし、アオリイカが中々釣れなくて悩んでいる方で偏光グラスを持っていない人は、今すぐ偏光グラスを買うべきです。
実は自分もそうだったんだよね。
釣れそうなエギは片っ端から試す位散財していたのに、偏光グラスの重要性は全く分かっていなくて。エギ3~4本位の値段でも偏光グラスは買えるのに・・・ほろ苦い。
高いエギとか持ってなくても良いので、偏光グラスだけは必携だと思って貰って良いですよ。
間違いパターンその② PEライン太過ぎぃぃ!1号以上はNG!
これも意外といる。
使ってるPEラインを聞いてみると、1号とか、下手すると1.5号とか、あまりに太過ぎるPEを使っている人も意外といて驚く事がありましたね・・・
話を聞くと「値段が安かったから」っていうパターンが多かった。
率直に言って、
エギングでPE1号以上は、百害あって一利なし、と思って貰って差し支えないです。
基準は0.6号~0.8号だね。
まぁ、1号以上では絶対に釣れないわけではないのですが・・・
あまりにPEラインが太過ぎると、エギの飛距離も落ちやすく、風の影響を受けてラインが空中で膨らみやすいし、エギの着底も取りづらくなる。細いPEラインだと、その逆のメリットが得られるワケですね。
それに、アオリイカとファイトする上でも1号以上はオーバーパワー過ぎる。
青物程パワフルかつ長距離を走るような引きをする訳でも、根魚みたいに根に潜るような習性があるわけでもないので、基本的には適度にドラグを出しながら一定のテンションを掛けてゆっくり寄せてくるようなやり取りをします。
様々な観点で言っても、エギングを快適に成立させるならどんなに太くても0.8号がMAXです。
先述の通り、PEラインって太い方が値段が安いですし、0.6~0.8号と1号以上では財布へのダメージ感が地味に違うのも事実なんですよ。
だから気持ちは分かるんですが、数百円のコストで釣りの快適さを選んでみて欲しいね。
※因みにリーダーは、初心者の方でPE0.6~0.8号に合わせるのであれば、フロロの2~2.5号位が標準です。
間違いパターンその③ エギの種類多過ぎぃぃ!使うエギは絞るべし!
これはちょっとだけ難しい部分。
だけど、意外と大事。
※因みに、カラーの事は一旦脇に置きます。あくまでエギのメーカーやシリーズの話としてまずは読んでもらえれば。
オレがそうだったのですが・・・エギングで中々釣れないと、釣れるエギ、あるいは根掛かりするからって根掛かりしにくいエギをあれこれ探してしまいがちなんですよ。
エギマル買ってみたり、エギ番長買ってみたり・・・新製品が出ればまた手を出してみたり・・・みたいな。
ハッキリ言って、それは止めた方がイイ。
初心者の方の”エギジプシー”はおススメしません。
少なくとも最初の1杯を釣って、エギングの感覚が掴めるようになるまでは使うエギのメーカーやシリーズは絞った方が良いね。
冒頭でも触れたように、大前提として、
・ダートのキレ
・釣れるフォール姿勢
・飛距離
・根掛かりのしづらさい
現代のエギはどれをとっても基本優秀なんだよね。これは何も1,000円以上するお高いエギに限らず、700~900円位のお手頃なエギでも同じです。
つまり、どれを買っても基本的には使いやすいですよ、って事。
Amazonや釣具屋で売っている、極端に安いエギに関しては一概には言えないけど、割と侮れないモノもあるからね。
それに、エギによって、動き方、フォールスピード等が変わってくるのですよ。勿論号数によっても変わってくるし、同じ号数の違うシリーズでも変わってきます。
「3秒位フォールさせるとどれだけ沈む」とか、
「シャクった時の動きはこんな感じ」など、
メーカーやシリーズによって使用感や操作感に差異があるわけですが、初心者の頃にこれらを沢山使い分けるのは難しい・・・というか無理があると思うんですよ。動かすイメージが中途半端にしか掴めず、結局どれも使いこなせい。
だからこそ、初心者の方が使用するエギのメーカーやシリーズは、どんなに多くても2~3個までに絞った方が良い。
因みに、1つだけに絞るのもちょっと考えモノです。
状況に応じて使い分けるのも大事だからね。
なので例えば、
・基準 エギ王 LIVE3.5号
・水深が浅い場所用 エギ王 LIVE シャロー3.5号
・見えるイカが小さい時用 エギ王 LVE3.0号
みたいな感じで、使用するメーカーやシリーズを絞って、大きさやフォールスピードで明確に使い分ける・・・っていうイメージがスマートでオススメですね。
因みにカラーはどう使い分ける??
エギのカラーもやっぱり悩みがちだよね。
ぶっちゃけ個人的には割と適当派ですw
下地のテープの色とかも殆ど気にしませんし、あえて言うなら・・・自分から見て見えやすい派手な色(ピンクやオレンジ系)と、ベイトフィッシュっぽい割と地味な色(ブラウンやグリーン系)で2~3色を使い分ける位かな?
最もらしい事を書いてるけど、実際は”この色エロくて好き”みたいなアホ思考で選んでる事が多いよw
少なくとも初心者の方であれば、先述の通り使用するメーカーやシリーズを3つ絞り、根掛かりでロストする事も考えてそれぞれカラーを2~3本・・・つまり、合計6~9本位でまとめるのが良いんじゃないですかね?
繰り返しになりますが、色も含めてあれこれエギの選択肢が増えすぎても使い分けを明確にするのが難しくなりますので、あまり複雑に考えない事も大事かと思います。
快適に釣りが出来る道具を選び、アオリイカを釣ろうぜ。
・偏光グラス
・PEライン0.6~0.8号
・絞り込んだエギ
最初の1杯が遠いな・・・っていう方は、この辺りの道具選びを是非見直して欲しい。
最後に、元釣具屋店員のオレが自信を持ってオススメするアイテムを紹介します!
オススメの偏光グラス。
1万円以下で買えるコスパの良いモデルを選んでみました。
【L.S.Dデザインズ Dフライマン】
L.S.Dデザインズの偏光グラスは、とにかく見た目がカッコイイ。
で、エギングで特にオススメなのがこのDフライマン。
レンズが大きく、顔を覆うように掛けられるのが特徴で、視界が広いし、隙間が出来にくいので余計な光が入り込む煩わしさが少ないのがイイ。
もう少しスリムフォルムのDフライマンスリムもあるよ。
コイツの凄い所は、紫外線の量によって、偏光レンズの濃淡が変わる事。
光量が多い日中はまぶしさを抑える濃い色に、光量が少ない早朝や夕方には明るさを確保する淡く薄い色へと変化します。
見ることが重要なエギングにおいて、常に快適な視界を確保してくれると思います。
オススメのPEライン。
【ラパラ ラピノヴァX エギング】
コスパが神がかってる事で有名な、ラピノヴァXのエギング仕様です。
釣具屋時代から色んなPEラインを使ってきたけど、強度・ハリやコシのバランスがよく、この価格帯でこれだけ快適に使えるモノはそうそう無いでしょう。
視認性の良いホワイトをベースに、オレンジのマーカーが入っているので、ラインの動きもバッチリ掴める。
名作です。
【デュエル ハードコア X8 エギング】
売り上げランキング: 52,216
売り上げランキング: 52,216
ハードコアXシリーズもこの値段で大丈夫なんですか?って無駄な心配をする位しっかりしてる。
ハードコアX8 エギングはラインの表面が滑らかな8本撚り使用で、4本撚りのモノより飛距離も出やすいですね。
グリーン・ホワイト・ピンクが10m毎に入っているので、エギのフォール時にラインが入っていく量も目で追いやすくなっています。
オススメのエギ。
【ヤマシタエギ王 LIVE】
売り上げランキング: 3,152
キビキビよく動くし、定番のエギと言っても差し支えない位使いやすい。
取り敢えず迷ったらこれでOKって断言できる。
しかも値段もお手頃で、Amazonでもどこの釣具屋でもほぼほぼ売ってます。エギング用品を扱ってるお店で、コレを売ってない所って逆に一度も見た事がない。
根掛かりで失くしても、補充しやすく、深く使いこみやすいのが最大のメリット!
【ブリーデン エギマル】
売り上げランキング: 22,316
エギマルは、これしか使わないっていうベテランエギンガーも結構見て来てますね。
こんなにキビキビ動くのに、そんなヤラしいフォール姿勢で誘う??っていう反則感さえある気がする。値段は高いけど、出すだけの価値があるね。
ただ、ブリーデンのアイテムあるあるだけど、供給が地味に安定しないのが唯一のネックか。
売り上げランキング: 209,356
1,000円以上するエギの中では個人的に一番おススメですね。
割と供給も安定しているし、恐ろしく使いやすいです。
キビキビ動いて、急過ぎないフォール角度で丁寧に見せていく・・・エギンガーが求めるモノはまさにコレだよね!っていう優秀さが素晴らしい。
正直、何も不満に感じる点が思い浮かばないね。
おわりに
色々書いてきたけど、特に強調しておきたいのは、やはり偏光グラスですね。
見る事が重要な釣りの割に軽視してる人が多いので、もし現時点で偏光グラスを持っていない様であれば、真っ先にここを改善するべきですね。
参考になれば幸いです。
以上、ムラキでした。
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