水温計は嘘を言わない。

水温計、水温計ってしつこい元釣具屋店員のブログ。

【いまさらインプレ】12カルカッタは過小評価され過ぎ!これマジで名作ですよ。

どーも、ムラキです。

元釣具屋店員です。

いらっしゃいませー

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 画像出典: シマノ HP <記事内の全ての画像出典元>

 

以前12カルカッタを愛用していました。

金銭的な理由で泣く泣く手放したけど、これほど使っていて気持ちよかったリールは無い。

 

 

あの、断言するね?

 

これ、シマノの名作だから。

 

釣具屋時代、これを初めて触った瞬間即断した。

 

「買う。」

 

人生で初めて機能性にリアクションバイトしたリールでしたね。ただ、残念ながらあまり売れなかったのよコレが・・・

 

12カルカッタが気が付いたら消えてた存在にならないために、このリールのすばらしさを語っていこう。

 

良かったら最後までよろしくどーぞ。 

 

目次

 

 安定感は全ての動作を楽にする。

正直言ってしまえば14カルコンが出てきてしまったと事で、「カルコンの廉価版でしょ?」的な存在になってしまってる感が否めないが、とんでもないよ!

 

これはカルコンとは別物です。

 

いや、カルコンは勿論素晴らしいのよ。現行品は持ってないけど、昔のカルコンDCなんかはよく使っていたし。ただ、12カルカッタが何が素晴らしいって、全てにおいて「安定感」が得られる事なんですよ。

 

店頭で現行品のカルコン触った時も「あっ、別物や」って思った位、同じ丸型リールでも安定感が違う。

 

安定感が全ての動作を楽で快適なものにしてくれる事を、このリールから教わったね。

 

具体的に、その安定感という観点でこのリールについて語っていこう。

パーミングする手と、ロッドとの一体感から生まれる安定感。

カルコンにも採用されているSコンパクトボディ。

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これが最初に採用されたのはこの12カルカッタ。本気で衝撃的だったね・・・

 

100番サイズが、75番。

200番サイズが、150番。

 

感覚的にそれ位コンパクトに感じられるからね。しかも握る手が縦にも横にもボディの重心に近づくからロッドとの一体感も増す。

 

サムレストも絶妙な削られ方で親指の収まりも良い。

 

一概には言えないし限度もあるけど、モノを握るという行為は基本的に手のひらでコンパクトに収める方が力も込めやすい。し、逆に余計な力もいらなくなるからコントロールも効きやすくなる。

 

例えば野球のバットだって、グリップがフランスパンみたいにぶっ太いと、とてもじゃないけどコントロールなんて効かない。つーか疲れるよねそんなの。無理なくコンパクトに握れると余計な力が抜けて、安定感と余裕が生まれる。

 

パーミングする支え手が安定すれば、ロッドでアクションを付けるのも、ハンドルを巻くのも、魚を掛けてからのやり取りも安定します。

 

ボディがコンパクトで、支え手が重心に近づくだけでここまで変わるとは夢にも思わなかったね・・・

ハンドル回転の安定感はちょっと異常。

見た目的にも当時から賛否両論だったXドラグだが、ハンドルがボディの重心に近づいた事による、巻きの安定感はマジで衝撃的だったねぇ。

 

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うーん、今見ても見た目が独特だわw

 

なんというかこう、ハンドルを巻くというよりも、”リールを巻く”っていうニュアンスが的確な巻き感なんですよ。ハンドルを回すという行為が、リール一体で動作してる感覚を生むし、極論かもしれないけどロッドも含めた”タックルで巻く”という感覚さえ覚えるね。

 

オレの場合この巻き感が快適過ぎて、ローギアだけど巻物以外にもテキサスやジグでのズル引きやカバー打ちにも使っていた。特にスピナベやクランクなんて投げて巻くだけで幸せになれるよww

 

バイクの世界にはニーグリップというものがある。膝でタンク部を抑えつける様に挟む事で、バイクと体の一体感を得ようというモノ。バイクの乗り方の基本なんですが、これと全く同じことがこのリールに言えるだろうね。

 

極端な話、ボディとハンドルが50cm位離れてるとしたら、当然リトリーブを安定させるのは難しいよね。脇も開かないといけないし、パーミングする手も多分ブレブレになると思う。それ位、巻くという行為には安定感が必要なんですよ。

 

たった数㎜で世界は変わるんだよ。

 

 

重心がロッドに寄るからキャストも安定する。

これも驚いた事の一つ。

縦にも横にも重心がロッド側に寄るので、キャストのブレが少ないね。

 

先述のニーグリップと全く同じ話です。重心がロッドに寄れば一体感が増すので当然コントロールは良くなるよね。

 

リールの形状や部品の距離感だけでキャストの感覚が変わる経験ってした事あります??

 

少なくともオレは完全に初体験だったよ・・・ 

飛距離や巻きの滑らかさも問題なし。

オレが愛用していたのはカルカッタの100番。

33㎜のスプール径で、快適に投げられるルアーの幅としては1/4~3/4oz位かな。

 

1/4ozのクランクはストレスなくオーバーヘッドでもサイドキャストでも無理なく投げられるし、3/8ozクラス以上のプラグやリグになれば気持ちよくカッ飛んでいくね。ピッチングやサイドキャストで低弾道でカバー周りを快適に打っていくなら3/8oz以上かな?

 

1/4oz~5/8oz以内での使用メインなら申し分ないね。

 

3/4oz以上も全然投げられるけど、飛距離の伸び的に物足りないかなぁ。1/2oz以上のヘビールアーメインのタックルを組むなら200番サイズが良いと思います。

 

巻きの滑らかさやパワーは申し分なし。カルコンと比較すれば流石に負けるけど、30,000円切る価格帯では十分すぎる満足度だね。

 デメリットはある!

やっぱりドラグシステムが独特なんで、正直ドラグの調整はめんどくさいです。バスであれば大して触る事も無いしあまり気にしないだろうけど、例えばソルトでタイラバに使用するとかだと少しキツイねぇ・・・タイラバって割とかかってからドラグいじる事があるし。

 

それに、見た目的になんか微妙じゃね?っていう人も多い。正直オレも見た目はあまり好きじゃないからねww

 

Xドラグはシマノ現行リールで採用しているモノも少ないし、あんまり評判良くなかったのかな。

 

それと、ブレーキシューの調整が煩わしいのもネックです。


シマノ-NEWカルカッタをロボ奥田が生解説-フィッシングショー2012動画

いちいちボディサイドのフラップを開いて、ってしないといけない。

 

奥田学は調整しやすくなってるって動画内で語ってるけど、

 

「正気??」

 

って今でも思うもんw 

まとめ

冒頭でも書いた通り、釣具屋時代の経験的にもあんまり売れてなかったです。

 

ショックだったねぇ・・・このリールの良さが伝わらないのが悔しくて。

 

14カルコンが出てからは、尚更存在が下へ下へ向かってしまったけど、ホントにシマノの名作リールなんですよ。

 

 

オレはこのリールの価値が正当に伝わっていない現状に納得がいかない。

 

頼む!

 

お店でカルコン買う前に、一度でいいからカルカッタも触ってくれ!

出来る事ならお店にあるロッドに装着させてもらって触ってみてくれ!

 

 

シマノ (SHIMANO) ベイトリール 12 カルカッタ 100 右ハンドル
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 元釣具屋店員の言う事は耳を貸してみるもんだぜ。

 

少しでも気になってくれたなら、是非参考にしてみて下さい。

 

以上、ムラキでした。

 

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