水温計は嘘を言わない。

水温計、水温計ってしつこい元釣具屋店員のブログ。

元釣具屋店員ブロガーのオレが水温計の重要性を伝えたいワケ。

どーも、ムラキです。

元釣具屋店員です。

いらっしゃいませー

 

 

釣りにおける水温計の重要性について、このブログでは過去に色んな記事で書いてきた。

 

オレは大して釣りが上手い訳ではないし、ましてやプロでも無いので、ルアーの使い方や潮の読み方とかそんなに偉そうに語れる事って多くないです。

 

が、水温を計る事の重要性については割と理解しているつもりです。だからこそ、このブログでは定期的に、あるいはしつこく書いてきたつもりなんだよね。

 

どうして水温を計る事、そして水温計を持つ事の重要性を伝えたいのかについて、今日は本音を語ってみようと思います。

 

今回は本当に大事な話なので、是非最後までよろしくどーぞ。

 

目次

 

水温は魚の動きを読む上での基本ファクター。

まず最初に、水温というモノについて一度整理しておきますね。

 

大前提として魚は変温動物です。つまり、生息している水域の水温の変化によって体温が上下するワケです。オレも生物学に詳しい訳では無いけれど、要は周囲の環境によって代謝や活動力がモロに影響を受けてしまう。

 

さらに言うと、魚にはそれぞれの種で適水温というのがあります。要は活発に動ける水温の範囲ですね。

 

分かりやすい例としてブラックバスで例えてみると、バスが活発に活動できる適水温は大体22~27℃くらいです。

 

彼らは冬になり水温が下がれば体温も下がり、あまり活発ではなくなります。その代わり、体温が低いという事はそもそもじっとしていても消費するエネルギーが少なくて済むわけなので、水温や体温が高い時期よりは大量にエサを食べる必要は(基本的には)無いという事だね。

 

夏になると基本的には活性は高いものの、酷暑によりあまりに水温が高くなると逆に活性は低くなってしまい、代謝が上がり過ぎてしまう事もあって余り動きたがらなくなります。夏になると、流れ込みや影を形成するカバーに付きたがるのはそういった理由からです。出来るだけ体温や代謝の上昇を抑え生き延びようとした選択です。

 

他にも産卵行動を意識し始める水温とか色んな話があるのだけど、あくまで例なのでここまでにしておくね。

 

恒温動物で、しかも服を着たりエアコンなどがある人間でさえ気温の変化で体調を崩す事もあるのに、変温動物の魚たちからすると、水温の変化というのは最悪命の危機にダイレクトに関わる事だって珍しく無い、超重要ファクターであるはずなんです。

 

見落としがちだけど、実は魚の動きを読む上で最も基本となるファクターの1つなんだよね、水温というのは。

水温は数値化できる。

とはいえ、です。魚の活性や行動を左右する要因なんて多岐にわたるよね。風、天候、流れ、潮、月周り、濁りや透明度・・・等々。

 

だから水温というモノは絶対的なモノではありません。あくまで一つの要因です。が、水温には実は極めて優れたポイントがある。

 

それは、誰でも簡単に「数値化」出来るデータだという事。

 

風速、流速、透明度、水位(潮位)等といったモノは、実はざっくりとしか把握できない曖昧なデータなんだよね。特殊な計測器でもあるなら別だけど、少なくとも一般人にはほぼほぼ不可能でしょう、そんな物を使用するのは。

 

だけど水温なんて、水温計さえあれば誰も簡単に明確な数字として、その日その場その時間の水域のデータを採取する事が出来るんだよね。

 

シーズナルパターン(季節による魚の行動パターン)や、一般論だけで釣りをしている人は凄く多い。

 

またまたバスで例えると、

 

「真夏だしカバー打っとけばいいんでしょ」

 

「3月は産卵前の荒食いの季節なので、とにかくスピナベでしょ」

 

「2月はとにかく寒いのでテトラの中に逃げ込んだバスをネコリグで狙っちゃえ」

 

みたいなね。まぁ・・・セオリーはセオリーなので間違いではないのですが、水の中は人間が考えてる以上に変化があったりするわけですよ。

 

一方、水温を計ってる人、計り続けている人はこんな気づきが生まれます↓

 

「真夏でクソ暑いけど、今日は先週より2℃低いので風さえ吹けばシャローでスピナベで爆発するんじゃないか?」

 

「産卵を意識し出す3月だし、シャローをスピナベでガンガン巻き倒したろ♪・・・って思ったけど、まだ10℃か・・・活性は上がり切らないかも。ブレイク周辺に狙いを絞って、ジャークベイトでポーズを入れながら食う間を与えよう」

 

「2月でクソ寒いけど、ここの流れ込み、さっきの場所より1℃だけ高い・・・意外と暖かい水が入ってきてるのか。他の場所よりも魚が集まってるかも??」

 

全然違うよね。シーズナルパターンなどを理解した上で、目の前の魚の気持ちを”明確な数字”に基づいて行動出来るんです。

  

つまり水温を数値化し、計り続けると、

 

その日が、前後数日、一週間、一か月の中で、

あるいはその時間が、前後1時間、6時間の中で、

もしくはその場所が、流れ込み、ワンド、岬等他のエリアと比較して、

 

「どのような意味合いを持つのか?」

 

というのが見えてくるんです。

 

これは釣人にとってとてつもないメリットでありヒントだよね。

元釣具屋店員のオレが伝えたいコト。

さて、ここからが本題です。

  

この記事は「水温をちゃんと計ってたらもっと釣れるようになるよ!」的な事を言いたいのもあるけど、プロでも何でもない元釣具屋店のオレがどうしてこのブログでここまで水温計の重要性について語るのかというと、もっと大きな理由があるからです。

 

それは、

 

釣り業界は本質的な情報をもっと発信すべきだからです。

 

ストレートに言っちゃうけど、メーカーやプロは釣りのキモは言わないです。

 

見も蓋も無いけど、釣りなんて結局のところ場所とタイミングが大半ですからね。

 

ルアーや小手先のテクニック論や、タックル情報ばかりがネットや雑誌にはびこっていますが、これは当然の話で、釣りのキモである「場所やタイミング」というのはお金にならないんですよ。

 

ガイド業や遊漁を営んでる人は別ですが、大半のメーカーやプロスタッフはモノを売る事でお金を生むしか無いんだよね。当然、それ自体は間違ってない。だからルアーやタックルであり、それに付随するテクニック論なんです。

 

だけど今の時代は、あれ買えこれ買え、波動がどうだ、感度がどうだみたいな話が余りにも多過ぎる。ブログやってる身としても、元売ってた側としても盛大なブーメランだけど、もはや釣り業界のモノを売る側が発信する情報なんて大半はノイズに近いです。

 

その割には釣りをする上で本質的に大事な事は意外と語られない。

 

極論だけど、本気で釣りが上手くなりたいならルアーとかロッドやリールよりも、水温計・レインウェア・偏光サングラス・船に投資するべきだと思っている。

 

これ等は全て、釣れる場所とタイミングを掴んだり、そういう状況を快適にして、ダイレクトにその場に立つための最も有効なアイテムなんですよ。

 

まぁ、流石に船はお金が掛かり過ぎるのでアレですが、水温計・レイン・偏光は一番釣人が投資したがらないアイテムです。ダイレクトに釣果に関わるんだけどね・・・

 

その中でも水温計。

 

これなんてどんなに高くても数千円の投資で手に入るアイテム。しかも、ただ水に浸けるだけで簡単にデータを採取できるのに、90%の釣り人は持っていないし、99%のプロアングラーは「水温計を買おうね」とは言わない。

 

プロアングラーだって、結局は場所やタイミングが全てというのは分かってる。分かってるけど、水温計を一般アングラーに勧めてもご飯が食べれないから言わないだけです。

  

場所は安易に言えない&言っても金にならない、

タイミングを掴むキモになりえる水温計なんて勧めてもお金にならない、

レインや偏光はまだ懐に入る場合も多いだろうけど、只でさえ釣人がお金を使わないアイテム・・・

 

そうなってくると、必然的にルアーやタックルを一杯宣伝して売るしかないんですね。

 

でも、これは仕組みとしてしょうがない事。オレだって逆の立場だったら一生懸命発信しますよ。

 

でも、メーカーやプロをはじめ、もう少し発信する側は本質的な話を伝えた方が良いと思うんですね。雑誌なんて見てたら、初心者は何を信じたらイイか全くわかんないだろうね。

 

で、

 

自分で言うのもあれですが、このブログもそれなりに多くの人に読まれるようになりまして。良くも悪くも色んな本音を書いてきたし、元店員っていう立場による信用(っていうとハードルが上がるんで言いたくないけど)もあって、このブログを楽しみにしてる人も少しずつ増えてきました。

 

だからこそ正直に言うね。

 

やらしい話をするとこのブログは収益化しているし、正直な事を言えばAmazonアフィとかで水温計を紹介した事による収益もまぁまぁ発生しています。買ってくれた人、ありがとね。

 

「結局お前も金かよ」

 

って思うかもしれない。でもなんでこんな話をするかというと、本当に大事なアイテムだからこそお金の流れが生まれる事が大事なんです。

 

少しでもお金の流れが大きくなって、水温計を買う人が多いと分かれば、こんなブログなんかより影響力があったり、資本を持ったブログやメディアが水温計の重要性を丁寧に発信してくれるかもしれないじゃん。

 

つーかなんで言わんの?っていうのが本音だけど。

 

そこそこ読まれるようになったからこそ、このブログに辿り着いてくれた人位には水温計の重要性は伝えられると思うし、伝えないといけないと思うんだよね。

 

だから、今現在水温計を持っていない人は、この記事に張ってるリンクとか踏まんでも全然構わないので、お気に入りのブロガーさんの記事に貼ってあるAmazonアフィのリンクを踏んでから水温計を買ってあげて欲しいのですよ。

 

Amazonアフィは、そのリンクの商品以外のモノを買ってもリンクを張った人に紹介料が発生するので、その人はその分豊かになれます。

 

勿論、近所の釣具屋で買ってもらっても良いです。

 

とにかく、「なんだ水温計って売れるのね、みんな欲しがってるのね、じゃあもっと発信した方が良いよね!」っていう流れを大きくしたいんです。本質的な情報発信がもっと増えて欲しいんです。

 

これが、オレがこのブログで水温計の重要性を伝えたい理由です。

オススメの水温計。

個人的にダントツでオススメなのは、パズデザインのアルマイト水温計です。
 

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水温計は見た目にも地味なアイテムですが、これはカラーラインナップが豊富なんだよね。

 

パズデザインは、こういう地味な小物をカッコよく見せるセンスがあってイケてる。

 

ボディーにアルミを錆びにくくするアルマイト処理が施されているので、海で使用する人にも抜群にオススメ。オレもこのアルマイト水温計をずっと使って来てるけど、錆は一切ないですね。

 

ソルトアングラーは必見です。

 

 

パズデザイン アルマイト水温計 ZAC-921 ブルー
パズデザイン
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バスみたいに移動が多く、ラン&ガンが主体のスタイルだっていう人は、非接触式のタイプがオススメです。

 

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出来るだけ水面に近づけて、ボタンをピッってするだけでデジタルで温度の測定が可能。簡単です。

 
ただし、水面との距離や角度次第で温度が変わってしまうので正確な水温測定はやや難しいです。とはいえ、極端に水面から離すような使い方さえしなければいい話なので、水面から30cm以内で計測すれば問題ないね。
 
前に入っていたスポットとの水温差を把握するのがスムーズになりますし、なんだかんだ言っても早くキャストしたいじゃないですか。計るまでに少し時間がいる接触式では面倒だなっていう人は(いうても10~15秒くらいですが)、ササっと計って、サクッとデータを採れる非接触式がオススメですよ。
 
 
ダイワ  水温チェッカー WP 936323
ダイワ(DAIWA) (2013-07-18)
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最後に。

何度も言うけど、今の釣り業界はノイズばかりです。

 

特に初心者の方には、感度がどうとか、波動がどうとかっていう話よりも、もっともっと本質的な話に触れて欲しいです。

 

余計な遠回りと散財をしてきたオッサンの戯言をつらつらと書いてきたけれど、最後にこれだけを書かせてください。

 

 

オレがこのブログを書いてきて本当に良かったと思う事の1つは「このブログを見て水温計を買いました!」っていう声を聞いた時です。

 

ステラを100個売るより嬉しいですね。

 

 
 

 

以上、ムラキでした。

 

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