どーも、ムラキです。
元釣具屋店員です。
いらっしゃいませー
釣りにおいて偏光グラスは、ロッド・リールに次ぐ重要なアイテムと言っても良い。
水面のギラツキを抑え、水の中の魚影や変化が見やすくなったり、空中のラインがくっきりと見えやすくなるので、狙うべき場所やアタリの変化も把握しやすくなるんだよね。
回収時に顔面に向かって飛んで来る仕掛けやルアーから目を保護する目的もあるので、安全の上でも非常に大事です。
ところが・・・初心者の方に特に多いんだけど、偏光グラスを持っていない人って本当に多い。
とはいえ、偏光グラスと一言に言っても、値段・メーカー・デザイン・レンズのカラー・・・等々、様々なモノで溢れかえってるのも事実。
実はロッドやリール以上に選ぶのが難しく感じる人もいると思うんだよね。
今回は、偏光グラスをまだ持っていない方向けに、釣りにおける偏光グラスの選び方についてまとめてみたので、もっともっと釣れるようになりたい人は是非参考にしてみて欲しい。
良かったら最後までよろしくどーぞ。
目次
- 大前提:そもそも偏光サングラスと普通のサングラスって何が違うの??
- 最初に選ぶ偏光サングラスは、¥5,000以内のモノで十分ですよ。
- どのメーカーの、どういった偏光サングラスを選べば良いのか?
- 因みに、高価な偏光グラスは何が違ってくるのか?
- おわりに。
大前提:そもそも偏光サングラスと普通のサングラスって何が違うの??
っていう人も多いと思うので、簡単に説明しますね。
簡単に言うと、普通のサングラスはまぶしさを抑えるだけなんですが、偏光サングラスはまぶしさを抑える機能にプラスして反射光や雑光をカットする機能を持っています。
釣りだと水面のギラつき、車の運転だとフロントガラスの車内の映り込みやダッシュボードからの反射光をイメージしてもらうと分かりやすいよね。
※(以下画像、TALEX社のHPより引用しております)
見たいモノがよく見えねぇよ!
っていう不快感を生み出してしまう反射光君を綺麗にカットしてくれるのが偏光グラス、というわけです。
で、釣具屋でもお客さんからよく「普通のサングラスは持ってるけど、それじゃダメなの?」って聞かれる事は多かったんですよ。
これは率直に言うと、裸眼よりはマシです。まぶしさを抑えるだけでも視界の不快感は軽減されるので。
ただ、釣りを快適に出来る・・・とは言えないので、やはり釣り用に偏光サングラスを買った方が良いですね。
同じように見えて、全然見え方が違ってきますから。
という事で、偏光サングラスと普通のサングラスの違いを踏まえた上で本題に入っていくね。
最初に選ぶ偏光サングラスは、¥5,000以内のモノで十分ですよ。
偏光グラスは値段がピンキリなので、どの位の値段のモノを買うのが無難でベターなのか分かりづらいよね。勿論高くて質が良い事に越した事は無いのですが、最初の1本として、いきなり数万円もするモノは手が出しにくい。
率直に言ってしまうと、最初に買うべき偏光サングラスは¥5,000以内のモノでOKですよ。
流石に釣具屋のセールで売っているような、数百円~千円以内の恐ろしく安い偏光サングラスとかは様々な観点からおススメできないけどね・・・
元釣具屋店員としては言い難いのですがw
無いよりはマシだと思いますが、釣りの質を上げる大事なアイテムなので、せめて定価で¥3000以上位のモノを手にして欲しい。逆に言うと、それ位のお金を投資するだけでも十分釣りの質は上がるんだよね。
なので、最初に選ぶべき偏光サングラスは¥3,000~¥5,000以内のモノを選ぶ、っていう基準でほぼ問題ありませんよ。
いきなり何万円もするようなハイクラスなモノを手にする必要はないので安心してね。
とはいえ、
「この位の価格帯でも本当に釣りの質が上がったりするの??」
と、不安な人もいると思うので、この辺についてもう少し掘り下げてみたい。
¥3,000でも¥30,000でも、実は水中の見え方は大きく変わらない。
これは意外と誤解されがちなんですが、実をいうと高価なモノでも数千円のモノでも偏光サングラスの基本的な性能である、反射光や雑光をカットする能力そのものはそんなに違いが無い場合が多いんですよ。
因みに、反射光や雑光をカットする割合の事を偏光度と呼びます。他にも可視光線透過率とか偏光サングラスの特性に関わってくる要素はあるんですが、とりま、それは一旦脇に置いておきます。
ZEALやサイトマスターなど高価な釣り用偏光サングラスの多くには、国内最高峰の技術を持ったタレックス社の偏光レンズを採用しています。
で、偏光レンズのカラーによるんですが、最高峰のタレックスレンズで偏光度は90%~99%位なんですよね。ところが、数千円の偏光サングラスであっても偏光度は大体90%以上です。99%のモノも沢山あります。
そう、実をいうと偏光度だけで言えば値段による大きな違いってあんまり無いんですよ。というかほぼ無いと言っていい(レンズのカラーとかにもよるよ)。
釣具屋でもお客さんからよく、「高い偏光を掛ければ、水の中がさらに良く見えるの?」って聞かれる事は多かったんだけど・・・
これはある意味「YES」でもあるんだけど、上記の通り劇的に水中がより見えるようになる訳じゃないんだよね・・・偏光度自体はほぼ差は無いので。
勿論、高価な偏光グラスによって快適な視界を獲得できるのは間違いないのですが、この辺の違いについては記事の後半で触れますね。
ともかく、ここでまず言っておきたいのは、
偏光度、反射光等をカットする割合だけで言うなら、ぶっちゃけ¥5,000以内のモノでも十分釣りを快適にしますよ、って事ですね。
どのメーカーの、どういった偏光サングラスを選べば良いのか?
¥5,000以内のモノを選べば十分とは書いたけど、それでもメーカーも様々だし、種類や偏光レンズのカラーも色々です。
もう、いきなり結論から言っちゃいます。
見た目がカッコイイ!
と、思うモノなら何でもOKです。
雑で申し訳ないw
でも、真剣な話です。
まずは、「これを掛けて釣りに行きたいな」って思えるモノを選ぶ事が大事です。ロッドやリールにも言える事だけど、見た目がカッコイイっていうモチベーションがあれば釣りに行く回数も自然と増えていくしね。
先述の通り、偏光度だけで言うなら水面のギラつきを抑える能力は¥5,000以下でも十分手に入るし、この価格帯の偏光サングラスだとレンズのカラーラインナップが多くない製品も多いです。多くて2~3色とか。
なので、最初の1本はメーカーとかレンズカラーとかそんなに難しく考えずに選んで良いんです。
釣りに慣れてきて、「曇りの時に明るさが確保できるものが欲しい」とか、「ピンクやオレンジのエギがもっと見えやすい色が欲しい」等、欲求が具体的になってきたら、レンズカラーに拘ったり、ハイクラスの高価な偏光サングラスを購入してみると良いんじゃないかと。
とはいえ、それでも世の中には沢山の偏光サングラスがあるので、以上を踏まえた上で最初に買う偏光サングラス選びの参考にして欲しい点について説明したいと思います。
偏光レンズのカラーは何を選ぶ?
偏光レンズのカラーは、選べるのであればブラウン、もしくはレッド系のモノが一番オススメです。
ブラウン、レッドに近い系統は、視界も比較的明るく感じやすく、水中の藻やロープなどの輪郭をクッキリ映し出しやすいんです。天候も問わず使いやすい。
ある意味釣りを快適にする要素が詰まっているとも言えるよね。
一番万能に使いやすいカラーだと思います。
それか、グレー系ですね。
¥5,000以内の偏光サングラスであれば一番多いカラーだと思いますが、最もまぶしさを抑えやすいカラーで、晴天や快晴の日~曇天の日に特に向いています。海面からの照り返しを浴びやすいオフショアアングラーの方にも人気ですね。
また、自然な色合いの視界が得られやすいのも特徴です。ブラウンやレッド系、イエロー系のモノは視界がどうしても視界に色味が付きやすいんですよね・・・それが苦手っていう人も多いです。
ただし、視界の明るさはブラウン・レッド系、もしくはイエロー系には劣る傾向にありますね。
なので、
釣りを優位にするための快適さが欲しい、もしくは万能性重視ならブラウン、レッド系。
裸眼で見るような自然な見え方による快適さが欲しい、もしくはオフショアの釣りが多いならグレー系。
迷ったらこういったイメージで選んでもOKだと思いますね。
どのメーカーの偏光サングラスを選ぶべき?
これは先述の通り、見た目で選んで良いと思います。
レンズの質やフレームのデザインなどで失敗が少ないのは、やはりダイワやシマノのような大手メーカー、他にも冒険王やコールマン等も人気と信頼性は高いですね。
で、個人的に一番おススメしたいのはLSDデザインズの偏光サングラスですね。
釣りだけじゃなくて、タウンユースでも使えるようなクールなデザインの製品が多く、しかも偏光レンズのカラーラインナップも割と多め。選択肢の幅が広いんだよね。
偏光度もごく一部の機種を除けばほぼ全て99%。水面のギラつきを抑える能力は全く問題なし。
特にオススメのモデルはDフライマンですね。
このブログでもしょっちゅう紹介していますが、自分が勤めていた釣具屋でもよく売れてたんですよ。
LSDデザインズのラインナップの中でもかなり人気なので、フレームやレンズのカラーの組み合わせも滅茶苦茶豊富です。気に入ったモノが見つけやすいと思いますよ。
Dフライマンはレンズが大きくて視界が広く確保できて、フレームが顔を覆うようにピタッとフィットするので、顔の隙間から雑光が入り込むストレスも少ない。隙間が多いとコレが意外と不快なんだよね・・・
個人的には、サイトフィッシングが多い釣り、特にエギングのアングラーにオススメですね。
サーチも人気だね。
これも顔にフィットしやすい形状なので、遮光性は比較的高い。
カラーラインナップもDフライマン並みに豊富ですね。
個性派で攻めるならメタルフレームのダイモンもオススメ。
Dフライマンと比較して顔に対して少ない点で支えるタイプなので、掛け心地も軽いですよ。
LSDデザインズの偏光サングラスはオレも愛用していた時期が長いです。
是非試してみて下さい!
因みに、高価な偏光グラスは何が違ってくるのか?
本題から少しずれるけれど、高価な偏光グラスは何が違うのか?っていう点についても軽く触れておきたい。
まず、高価な偏光サングラスはレンズの歪みが少なく、フレームが軽かったり、こめかみや耳回りが痛くなりにくいような圧迫感が少ないデザインのモノが多い。
見た目の部分でも洗練されているので、シンプルにカッコいいモノも多いですね。
記事の中で「数千円のモノも高価なモノも偏光度自体はさほど変わらない」とは書いたけれど、それでも高価な偏光サングラスは長時間かけていても目が疲れにくく、掛け心地も含めた意味で総合的により見やすくなっていますね。
それに、偏光度と同じくらい偏光サングラスの機能や特性に関わってくるポイントに、可視光線透過率というモノがある。これは簡単に言うと、光そのものを通す割合と思って貰えればいいです。
光そのものを通す割合が変わってくるので、実は偏光度にも影響を及ぼします。なので、一般的には偏光度を高めようとすると可視光線透過率は下げる事になりますが、そうなるとレンズのカラーは濃くて暗いカラーになり、視界も暗く感じやすくなります。
夜道なんかは顕著ですが、視界が暗くて光量が少ないと当然見えにくいですし、人間の視力も低下してしまう。
かといって、可視光線透過率を上げて明るい視界を確保しようとすると、偏光度は低くなってしまい、釣りをする上での快適さが削がれてしまう・・・
で、¥5,000位の偏光サングラスでも偏光度は99%位あったりしますが、レンズカラーがグレー系の暗めのモノだと、可視光線透過率はどんなに高くても20%前後位、低くて10数%とか(モノにもよります)。
普通はこんなものです。
が、
例えば国内最高峰のタレックス社のレンズだと、グレー系の偏光レンズにトゥルービューというカラーがありますが、これだと偏光度99%で可視光線透過率は30%位です。
つまり、偏光度は同じでも、タレックス社の偏光レンズを採用した偏光サングラスの方が明るく感じるっていうメリットがあるんです。
ZEALやサイトマスター等、タレックス社の偏光レンズを採用した高価なモノは、水面のぎらつき等はしっかりカットしてくれるのに、視界が明るいためより楽に見やすく、目が疲れにいという快適さが得られるワケです。
あとは、レンズのコーティングによる傷のつきにくさ、劣化のしにくさ等耐久性の部分でも優れていますね。
まぁ、やっぱり掛けてて楽です。
高価な偏光サングラスは。
因みに、ここでは例えの引き合いにタレックス社を出していますが、やはり国内最高峰の偏光レンズメーカーなので、少なくとも釣り業界においてはハイクラスの偏光グラス=タレックス社の偏光レンズを採用した製品、という認識でほぼ間違いないですね。
予算が数万円以上であるならば、最初からZEALやサイトマスターを手に入れるのも勿論ありです。
明るくて楽な視界を手に入れると、もう他のモノは掛けられなくなるので、そこだけは注意やで。
おわりに。
今回、偏光の最初の1本の選び方というテーマで記事をまとめてみました。
釣具屋でも色んなお客さん見てきたけど、冒頭でも触れたんですが偏光サングラスを持ってすらいないっていう人は意外なほど多いんですよ。みんなロッドやリールにはお金を掛けるのに・・・
ちょっとお金を使う優先順位が間違ってるぜ、と。¥5,000以内の偏光サングラスでも釣りの質は確実に変わるのに・・・と。
なので、まだ偏光サングラスを持っていない、特に初心者の方は是非参考にして欲しいですね。
偏光サングラスの価値を知ると、もう裸眼で釣りが出来なくなるよ。
参考になれば幸いです。
以上、ムラキでした。
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