※2019年7月19日更新
どーも、ムラキです。
元釣具屋店員です。
いらっしゃいませー
「海で1本で何でもやれるルアーロッドってある??」
釣具屋時代、こういう質問を受ける事は多かったですね。
基本的には、各魚種に対応した専用のルアーロッドをそれぞれ揃えるのがベター。
とは言え、なかなかお財布的にも厳しいし、釣り場で1本のルアーロッドで何でもやれるのは大きいよね。
先にオチを言ってしまうと、万能ルアーロッドとして1本選ぶなら間違いなく、
エギングロッドです。
事実、俺自身がエギングロッドで何でもやります。
エギ投げてて、飽きたらワーム投げて根魚狙って、バイブ投げてシーバス狙って、ナブラ沸いたら光の速度でジグぶち込む!
こんな力技を許容してくれるは多分エギングロッド位ですね。何だったらオレの場合バスでも使ってたし。
っていう事で、エギングロッドがいかにオールラウンドに使えるルアーロッドかを書いてみたいと思います。
良かったら最後までよろしくどーぞ。
目次
- エギングロッドでどれだけ万能に釣りが出来るの?
- どうして万能なルアーロッドとして使えるのか?
- 万能なエギングロッドで狙える魚と、対応度を数値化してみた。
- エギングロッド VS シーバスロッド!万能なのはどっち?
- 元釣具屋店員的オススメのエギングロッドを紹介するよ。
- まとめ
エギングロッドでどれだけ万能に釣りが出来るの?
ぶっちゃけ、ライトゲーム以外ならそこそこ何でもイケちゃうね。
アオリイカ、シーバス、クロダイ、ロックフィッシュ、中小型青物・回遊魚全般、ヒラメ、マゴチ・・・と、ソルトでルアーで狙える魚だったら割と何でも対応出来ます。
どうして万能なルアーロッドとして使えるのか?
一言で言えば、硬すぎず柔らかすぎない。
”そこそこ硬くて良い感じに曲がる”
それがエギングロッドの万能さのキモです。
エギを投げる、しゃくるっていう動作を繰り返すロッドなので、硬過ぎたりあまり曲がらないテーパーだとしゃくるのに疲れます。
逆に柔らかかったり曲がりやすいテーパーだと、エギを遠投しにくいしキビキビ動かせない。
だからエギングロッドは、バットも割としっかりしていながら、適度に曲がってくれるんですよ。
勿論専用のルアーロッドと比べたら、場合によってはばれやすかったり、ルアーを操作しにくかったり、掛けてからの主導権を握りにくかったり・・・っていうのはあるけどね。
それでも、取り敢えず全然釣りにはなる。
っていう意味で、エギングロッドは最強の万能さなんですよ。
一般的なエギングタックル、具体的には・・・
■ 全長:8~8.6ftのM(ミディアム)クラスのエギングロッド。
■ リール:2500番台のリール
■ ライン:PE0.6~0.8号 +フロロリーダー 2.5~3号
があればかなり幅広く遊べますよ。
そんな万能なエギングロッドですが、狙える魚についてもう少し詳しく書いていこう。
万能なエギングロッドで狙える魚と、対応度を数値化してみた。
ここでは、各魚種の専用ロッドで狙う場合と比較した対応度を%で表してみます。
%が高いほど、釣りの快適さややり取りのしやすさなども高いっていう事ですね。
シーバス 対応度 70%
はっきり言って、ミノーやシンペン、バイブ等シーバスルアー全般を投げる事に関しては全く問題ないですね。
むしろ、デイゲームでミノーのトゥイッチやジャークアクションを織り交ぜたい時なんかはシーバスロッドよりやりやすいとさえ思う。
パワー的にも問題ないです。仮にランカークラスかけたとしてもパワーだけで言えば余裕で対応は出来る。
が、ネックになるのはバラシやすさかな。
シーバスは元来バラしやすい魚なので、シーバスロッドは竿全体が曲がりやすく、魚の動きに追従しやすい仕様のものが多い。
専用ロッドと比較するとエギングロッドは硬いので、少々ばらしてしまいやすいですね。オレも遊びで投げたミノーで結構シーバスは掛けたけど、バラシも多かったです。
特に70cm超えてくるサイズに足元とかで急に突っ込まれると、竿の曲がりでショックを吸収しきれず、角度も急な曲がりで最悪折れるリスクもあります。
実際オレの先輩が80cm越えのシーバスを掛けた時に、そのパターンでエギングロッドを折っている。
まぁ、ここまで想定する必要は無いけどね。
クロダイ 対応度90%
クロダイも全然対応出来ますね。むしろエギングロッドに向いてる魚種とさえ思う。パワーも勿論問題なし。
ボトムずる引きするにしても、適度に硬いから感度も良いし、トップウォータールアーで狙うにしても、操作性が良いからやりやすい。
割と小型のプラグだと竿の硬さによっては動かしづらいかもしれませんが・・・
でも、エギングロッドで対応しやすい、狙いやすい魚だと思います。
ロックフィッシュ 対応度80%
一言に根魚と言っても色々いますが、基本的な話としては狙いやすい魚と言えるかと。
ジグヘッドリグやテキサスリグでボトムをちゃんと感じて動かしやすいしね。カサゴなんて、エギングに飽きた時に一番に狙う魚の一つだったりする。
エギングロッドを持って釣りをするなら、ジグヘッドとワームは持っておいて損はしないかと。
ハタとかになると20cmクラスでも油断してると根に持ってかれるリスクがあるけど、そこはエギングロッド。 バットのパワーでしっかり止められますね。
ただ、ホントにたまにヤバイクラスのロックフィッシュ掛けたりすると、瞬殺されたり、ありえん位の突っ込みにマジ焦るけどw
それはそれで面白いですよね。
タコ(マダコ・イイダコ) 対応度 90%
これも基本的には全く問題なし。というか、タコって割とエギングやってたら釣れる事も多い位だしね。
タコ用のエギ・スッテ・ルアー類で、ロッドの20g以下のモノであれば問題なく使用できる。
ただ、マダコはある程度のサイズになると根にガッチリ張り付いて離れない事があるので、不意の大物がかかるとどうしようもなくなる場合もあるかもしれない。
が、万能ロッドとしての使用なんだし、そこまで想定する必要もないけどね。
因みにエギングやってて全く釣れない時の為に、オレはデュエルのイイやんを常備していきますよ。
イイダコ狙いも結構面白いですよ。
中小型青物・回遊魚 対応度 75%
堤防から、ジグを投げて狙うという前提です。
ジグなら20g以下であれば投げるのも操作するのも問題ないでしょう。30g超えてくると、Mクラスのエギロッドだと投げるのに少し気を使います。
魚種とサイズなんですが、中小型のサゴシ、サワラ、カツオ、カマス、ネリゴなんかだと全く問題ないです。むしろ適度に曲がって走ってくれて楽しいと思います。
たまに沸いたナブラまで届かないよ!っていうもどかしい時があったりしますが、それはさすがに専用タックルの領域って事ですね。
因みに、ナブラ打ってるとたまーーーーーーーーにですが完全に掛けちゃダメなサイズが来ることがあります。
泣きそうになるけど、とりあえず祈ろうぜ。
タチウオ 対応度 90%
タチウオもエギングロッドが活躍しやすい魚だね!
大人気のワインドゲームなんてまんまエギしゃくる動作と同じだし、ジグヘッドをキビキビ軽快にダートさせる上では申し分ないマッチっぷり。
ワインド以外でも、例えばメタルジグ、バイブレーション等他のルアーで狙う釣りでも全く問題ないですよ。
特にバラしやすいとかもオレは感じた事ないかな?
正直ワインド専用ロッドを使用した事が無いのだけど、余程やり込みたい人以外はタチウオゲームやるならエギングロッドで問題ないと思いますね。
フラットフィッシュ(ヒラメ・マゴチ) 対応度 35%
これに関しては、少なくともフラットを狙う釣りというのはサーフでの釣りになるので基本向かないです。
ロッドの長さが明らかに足らないね・・・
「あそこのサーフでヒラメが釣れるらしいし、エギング帰りにルアー投げに行くか」的なノリではとても対応できない。
他の魚種に関しては、とりあえず釣りにはなるっていう感じなんですが、フラットに関してはそもそも釣りにならないです。
ただ、サーフで狙って釣る釣りには厳しいけれど、堤防とかテトラの上からたまたま掛かったとかなら、別に対応は可能です。
が!ヒラメやマゴチは独特の頭の振り方をするので、正直エギングロッドだとバラシやすいんですよ。オレも何回か悔しい思いをしてる・・・
なので、狙って釣るにしても厳しいという意味で対応度は10%、掛けたら掛けたでバラシやすいという意味で対応度は60%。平均して35%、という感じかな。
サーフでやるならヒラメ・マゴチ専用のルアーロッドを揃えた方がイイね
ライトゲーム(メバル・アジ) 対応度10%
諦めて専用タックルを揃えましょうw
全くやれない事はないけど、ジグヘッド飛ばないし、リグが軽すぎてPEの浮力に負けて沈んでいかないし、仮に掛けても楽しくないです。
強いて言うなら、重ためのキャロライナリグ、ダウンショットリグで大遠投してアジを狙う釣りや、磯でやや大きめのプラグやジグヘッドリグを使用した尺メバル狙いとかなら無くは無い選択かな・・・とは思う。
尺メバルの強烈な走りを止めるならエギングロッド位のパワーで丁度いいくらいだろうし。
でも、そこまで極端な釣りをするなら尚更専用タックルを揃えた方がイイんじゃないかな。
何にせよ、基本的に向いてないのでおススメ出来ないね・・・
番外編:餌釣りにも使えるよ!
ルアーとは話が違うけれど、防波堤から手軽に狙える餌釣りなら全く問題なく対応できます。
例えばサビキ釣り、キスのちょい投げ、ブラクリでの穴釣り・・・等々。
むしろ、ちょい投げなんて超面白いです。
エギングロッド×PEラインなら、釣具屋で売ってるファミリーセットのタックルとは比べモノにならん位天秤仕掛けがかっ飛んでいくし、キスのアタリも明確。
キスのアタリが気持ちよくて、気が付いたら超真剣にはまってる。
エギングロッド VS シーバスロッド!万能なのはどっち?
「シーバスロッド持ってるんだけど、他に何が狙える?」
「シーバスロッドで~は狙えますか?」
こういった質問も、釣具屋時代に聞かれる事は結構多かったです。
確かにシーバスロッドも割と万能なので、色んな釣りに使える万能性はありますね。
ただ、万能さに関してはエギングロッド程では無いかな・・・っていうのがオレなりの答えですかね。
シーバスロッドは基本曲がるロッドなので、投げて巻くだけの釣りであれば割と広くソルトゲームに対応しますし、別にパワー的にも幅広く対応しやすいです。
ただ、問題なのはグリップの長さなんですよ。一概には言えないけどシーバスロッドはグリップがやや長めに作られたモノも多い。
全体的に全長が8ft後半~9ft前半台の長めのロッドも多いので、それにバランスを合わせてグリップが長くなっていますし、シーバスは基本巻き重視の釣りなのでグリップを脇で固めて安定させて巻きやすいようにする目的もある。
そうなると、ロッドアクションを付ける釣りにおいてグリップの長さが煩わしくなることも多いです。
グリップの長いシーバスロッドで、エギングをやったり、ルアーやリグを操作する釣りをやると結構疲れますね。
なので、あくまで万能ロッドとして1本選ぶとするなら、懐の広さはエギングロッドに軍配が上がると思いますね。
ただ、あくまで比較した場合なので、
「シーバスメインで万能にやりたいんだよね」
という方は、シーバスロッドを万能ロッドとしてチョイスしてもOKだと思いますよ。
元釣具屋店員的オススメのエギングロッドを紹介するよ。
最後に、店員としてロッドを触り倒してきたオレがオススメするエギングロッドを紹介するよ。
ダイワ リバティクラブ エギング 862M
実売価格で7,000円~といったモデルですが、何より、釣具屋時代に最も売っていたエギングロッドの1つなんだよね。
エギを投げたり操作するのは当然問題ないし、他の釣りにも対応できるマイルドな使いやすさもあるので、初心者の人にもメチャクチャ勧めやすかったです。
安いし折れたりしないか不安・・・っていう方もいるかもしれませんが、ハッキリ言って余程乱暴な扱いさえしなければ全く問題ないです。
最も良く売ってきたエギングロッドの1つですが、「ロッドが折れた・・・」っていうお客さんはあまりいない。ゼロとは言わないけど、話を聞いたら「そりゃ折れるよ!」っていう使い方をしていたケースが殆どですからね。
エギング入門は勿論、ソルトのルアーフィッシング全般の入門ロッドとしては、非常にコスパが高い1本ですよ。
売り上げランキング: 11,239
シマノ ルアーマチック S86ML
実はコレ、”万能ロッド”としては釣具屋で一番良く売ってたロッドなんですよ。
シマノ セフィアBB S86M
実売価格で12,000円~っていう価格帯ですが、滅茶苦茶軽いです。そしてバランスも良い。
S86Mで107g程なんですが、一昔前なら倍のお金出さないとこの軽さは買えなかったレベル。スゲェ・・・
作りもしっかりしているし、エギングメインで釣りを始める方で、万能さと軽快さをバランスよく求めるなら間違いなくコレですね。
※(追記)S80Mですが、セフィアBBを自分でも購入しました。
S80Mの方は、疲れ知らずで快適ですね。
エギが軽い力でスカッと飛んでいくし、スパスパ切れよくダートさせられるよ。
まとめ
取り敢えず釣りになる!
これに尽きますね、エギングロッドの魅力は。
あくまで万能さを求めているので、そこまで完璧な要素は皆さん求めないと思います。
もしこれから、
ソルトのルアーフィッシングを始めたい!
とりあえず何か釣ってみたい!
というのであれば、間違いなくエギングロッドがおすすめです。
取り敢えず釣りになるっていうだけで、行動範囲と選択肢は広くなりますし、海でルアーフィッシングをやるなら一本は持っておくと良いですよ。
ぜひ参考にして見て下さい。
以上、ムラキでした。
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