水温計は嘘を言わない。

水温計、水温計ってしつこい元釣具屋店員のブログ。

【ロッド インプレ】名作。18セフィアBB S80Mが凄い・・・疲れるエギングロッドはもう持てない。

どーも、ムラキです。

元釣具屋店員です。

いらっしゃいませー

  

エギングを5年ぶりに再会するにあたって、18セフィアBB S80Mを購入しました。

 

18セフィアBB S80Mとエギマル

実は10年前にエギングを始めた時に、入門ロッドとして使っていたのがこのセフィアBBだったんですよ。

 

色々思い出深いロッドだったし、再開するにあたってまたここに戻ってくるのも悪くないな、と思って手に取って見たんですが・・・もう、全く別物で。

 

これは最早エントリークラスじゃないよ。

 

良かったら最後までよろしくどーぞ。

 

目次

 

18セフィアBB S80Mの率直な感想は”名作”。

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重量や仕様など細かいスペック論は一旦置いておくとして、使ってみた率直な感想を言うと、満足度が無茶苦茶高い名作だと思う。

 

セフィアBBそのものが、っていう意味でもあるし、

S80Mが、っていう意味でもある。

 

昔使っていたモデルも含めて、釣具屋時代に触ったりしてきた歴代のセフィアBBは”最初の1本としては十分だよね”っていう、良い意味での値段相応感だった(後述するけど15セフィアBBはちょっと別)。

 

ところが、18セフィアBBは完全にステージがバグってる。

 

1投目で「買ってよかった」と名作を確信し、1シャクリ目で「長い付き合いになる」と確信した。

 

まぁ、残念ながら今のところアオリイカはGET出来ていないけれども、少なくとも1日中釣りを続けても腕も肩も全然疲れない。釣るまでの所作全般が全部楽です。

 

エントリークラスの常識がここまで変わるとは思わなかった。

18セフィアBB S80Mの細かいスペックや使用感をまとめてみる。

ここからは、S80Mの細かいスペックも含めた、実際に使用した感想をまとめてみます。

 

・・・が、その前にざっくりしたスペックをまとめてみます。

 

18セフィアBB S80M

■ 重量・・・      99g

■ 全長・・・      8ft(2.44m)

■ 仕舞寸法・・・    125.6cm

■ リールシート位置・・・330㎜

■ 適合エギサイズ・・・  2~4号

■ 適合PEライン・・・    0.5~1号

 

これらを踏まえた上でインプレです。

重量やバランスはどうなの?

実は18セフィアBBって、旧モデルの15セフィアBBと比較すると全般的に重くなってるんですよね。

 

例えば、現行品の18セフィアBBの80Mだと99g。これでも100gを切ってて驚異的に軽量なんだけど、15セフィアBBは92g

 

旧モデルは紙で出来てるのかな??っていう位軽い。

 

とは言え、旧モデルはちょっと異常なまでに軽すぎたし、お店で触ってみたけど、意外とバランスが悪くて先重り感も顕著に感じた。

 

ところが、18セフィアBBは全般的にバランスも良くなったし、特にS80Mは先重り感が非常に感じにくい。

 

旧モデルより重くなったとはいえ、むしろ体感的な軽さは現行品のセフィアBBの方が上じゃないですかね。

 

因みにリールは18セフィアBB C3000SDHHG(250g)を使用している。絵に書いたようなセフィアタックルだけど、S80Mと組み合わせた時の重心位置はこんな感じ↓

 

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モノにもよりますが、手で触れる範囲のフォアグリップ内でバランスが取れていれば基本優秀だと思います。 

 

このバランスのS80Mで使用してみて、シャクりやキャストは勿論、ロッドを下げて保持するのも軽い力で済んでいるので、普通に快適です。

8ftでMクラスって、飛距離はどうなの?

実は定番の86Mとどっちにするかスゲー悩んだんだけど、理由はやっぱり飛距離の差なんですよ。

 

最終的には、バランスと取り回しの良さが抜群に気に入ったので80Mにしたけど、Mクラスで8ftのエギングロッドって使った事なかったし、飛距離の点だけは気掛かりだった。

 

結論を言うと、3.5号のエギは想像していた以上に普通に飛ぶ。

 

とにかく1mでも遠くに飛ばしたいっていう、遠投第一主義で無ければ普通に満足できるレベルですね。

 

取り回しも良いし、ロッドがぶれずに反発力も力強い。なので、軽い力で振り抜いてもスカッとエギが飛んでいく感覚が抜群に気持ちいです。

 

”ロッドが飛ばしてくれる”っていう、良いロッドの典型的感覚が顕著に味わえるモデルじゃないですかね。

シャクりや操作性はどうなの?

素晴らしいの一言。

 

取り回しとバランスの良さは、Mクラスの他の機種と比較しても多分最高クラスだと思う。

 

ロッド操作の全てに、必要な力が少なくて済むイメージですね。

 

シャクる際に感じるエギの重みを、ロッドがスパーンッ!と弾いてくれるようなシャープさが最高に気持ちい。

 

軽い力でスパスパとエギが鋭角にダートしていくんで、エギングしばらくやってなかったはずなのに、逆に上手くなったような錯覚に陥ったw

 

ロッドを下げてエギをフォールさせる時も、バランスが良いから軽い力でホールドできるね。バランスが悪いエギングロッドだと、ロッドを下げて保持するのにも力が入ってしまうから意外と疲れるんですよ。

 

エギに魚がちょっかい出してくるアタリも、ピピッ!っと伝わってくるので、感度も素晴らしいと思います。

 

エギングってこんなに力が要らない釣りになったんだね。

グリップレングスはどんな感じ?

シマノはカタログを見てもグリップレングスが分かりにくいんだよね・・・

 

”リールシート位置”っていう項目で記されているし、S80Mは330㎜となっているけど、それってどこまでの長さの事なのかよく分かんない。

 

一応”竿尻からリールシート前部固定フードまでの長さです”って書かれてるけど、だから結局ソレってどこのことやねん!っていうw

 

っていうわけでメジャーで測ってみたよ↓

 

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”竿尻からリールシート前部固定フードまでの長さ”、っていうのは①の部分まで。リールフットの前方を固定する位置だね。ここまでで330㎜。

 

②のフォアグリップ先端までだと約410㎜位ですね。

 

因みにロッドを構えた時のグリップと腕の触れるイメージはこんな感じ↓

 

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人によって腕の長さは差異はありますが、大体肘の内側にリアグリップが収まるので、シャクる際にも煩わしさは全く感じない。

 

短すぎず、長すぎず丁度良いバランスじゃないですかね。

遂にハイパワーXの採用!安心感が違うね。

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【画像引用元:シマノ HP

 

多分、18セフィアBBが劇的に変わったのはコレが大きいと思う。

 

因みにハイパワーXっていうのは超簡単に言うと、ロッドを捻じれにくくする補強技術です。

 

捻じれたりブレにくくなるおかげで無駄なパワーロスを減らし、キャストやロッドの操作時に、ロッドの本来の性能を引き出す為のモノ。捻じれによる折損もしづらくなります。

 

人間で言うと、スポーツ選手がやるようなテーピング、インナーに身に付けるコンプレッションシャツに近いですね。

 

詳しく知りたい方はコチラを参照してみてね。

 

で、

 

シマノに限らずどこのメーカーでもこの手の補強技術を採用しているロッドは多いのですが、エントリークラスに割とありがちなのは、#2 側・・・つまりバットやグリップ側の一部にだけ採用してるケース。

 

それでもちゃんと有用性はあるんだけど、18セフィアBBは#2は当然として、穂先側の#1にもハイパワーXを採用している。

 

18セフィアBBS80Mのブランクス

バットから穂先側までハイパワーXでばっちり補強してあるので、強度や安心感がこれまでとは違うね。

 

18セフィアBBが旧モデルよりちょっとだけ重くなっているのは、このハイパワーXによる補強もあるかもしれない。

 

ただ軽いだけのロッドじゃ、投げる、シャクる動作が、楽に感じる事は無い。

 

スゲーよシマノ

対応エギサイズは2号~4号。

オールラウンドに使用できるMクラスのロッドなので、定番の3.5号は勿論、秋イカ向けの3号以下の小型エギや、深場や大型狙いの4号サイズにも対応しているよ。

 

春の大型イカ狙いのシーズンから、秋の小型の新子イカ狙いのシーズンにまでバッチリ対応可能。

 

1年中使えるね。

 

個人的な所感としては、S80Mは操作性が抜群に良いので、小型~中型のエギを積極的に動かしていく釣りがメインの秋のシーズンからエギングを始めるなら、定番の86Mよりもこっちの方が良いかもしれない。

 

力が全然要らないので、エギをキビキビと動かす所作を身に付けるなら最高だと思います。

不満点は?

正直、現時点では殆どない。

 

強いて言うなら、リールを付けた時のバランス位置があと指一本分手元に寄ってくれてたら最高だったかな。それと、これで保証書が付いていればより安心なんだけどね、っていうのはある。

 

とはいえ、前者に関しては個人的な好みだし、十分に快適なバランスが実現してると思う。

 

歴代のセフィアBBも保証書は付いてなかったけど、強度や軽さのバランスは歴代最強クラスだし、まぁ贅沢は言えないかな、と。

 

コストパフォーマンスの高さを考えれば満足度は圧倒的に高いね。 

万能ロッドとしてもイケるかも。

ちょっとエギングとはそれるけど、18セフィアBBはソルトの万能ロッドとしても優秀に使えそうな気がする。特にS80Mは操作系・感知系の釣りでもバッチリかと。

 

万能な18セフィアBBとジグヘッドリグ

5~14g位のジグヘッドリグやテキサスリグなら、ボトムの感触もビンビンに感知できたしロックフィッシュの釣りにもイケる。

 

万能な18セフィアBBとシーバスルアー

95mmサイズの10~15gのミノー、15g前後のバイブレーションなら、引き抵抗や重みにロッドが負けるような感覚も無かったし、グリップはやや短めだけどシーバスにも使えるね。

 

むしろ、グリップの短さを活かしたジャーキングやリフト&フォールが恐ろしく楽だった。

 

万能な18セフィアBBとクロダイポッパー

中小型のペンシルベイトやポッパーでのクロダイトップも面白いと思う。

 

画像のルアーは、メバル向けの3.5gのポッパー。流石に大遠投は出来ないけど、案外シャープに投げれたし、軽い力でポッピングも出来た。

 

アオリイカは釣れてないかわりに、チラホラと他の魚は釣ってます。

 

万能な18セフィアBBとロックフィッシュ

20cmちょいでも引きがパワフルなハタにも余裕だったし、

 

万能な18セフィアBBとイイダコ

エギングの友、イイダコさんも遊びに来てくれた。

  

パワー・感度・操作性といい、軽さと強度的な安心感のバランスも良いので、これからソルト全般の釣りを始める方にも安心して使える万能なエギングロッドだと思います。

18セフィアBB はこんな人にオススメ。

セフィアBB

セフィアBBはシマノのエギングロッドとしての位置づけはエントリークラス。

 

ですが、個人的にはその域を抜け出していると思う。初心者の方は勿論、ハイエンド機種を使用している中級者以上でも唸る、幅広い層に支持される名作だと思います。

 

オレが購入したS80Mをオススメしたいのは、エギング初心者の方と、釣りそのものが初めての方、そして女性ですね。

 

エギを投げるのもシャクるのも軽い力で快適に行えるので、ロッドを一日中振り回す事に慣れていない方や、力や体力に自信が無い方でも安心して使えると思います。

 

重量もMクラスで99gと100gを切ってる軽さもエグイ。

 

セフィアBB全機種の中で2番目に軽いです(一番軽いのはS80MLの98g)。

 

オレはこの軽さと取り回しの良さに惚れました。

 

実売価格で¥11,000~から購入できるクラスとしては、最高クラスの軽量感だね。

 

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他の機種でオススメなのは、やはりS86M。
 
飛距離の確保と、足場の高い場所にも対応できるし、重量も107gと¥12,000~の価格帯の他社の86Mと比較しても圧倒的に軽いしバランスも良いですよ。
 
 
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 それと、中級者以上の方に注目して欲しいのはS80ML。

 

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重量は98gと、セフィアBB全機種の中で最も軽いのがこのS80ML。
 
エギングってどうしてもMクラスをメインで使用する人も多いし、秋の小型イカ狙いのシーズンでもMクラスで通す人は多いと思う。
 
なので、秋用のサブロッドを低価格で1本揃えたいけど、それなりに満足度が高いモデルを使いたい・・・っていう人にはドンピシャの選択肢じゃないですかね。
 
満足度の高い100g以下のエギングロッドが、1万数千円で普通に買える時代ってすげぇ・・・
 
 
因みに、記事中で書いた使用感は、リールは18セフィアBB C3000SDHHGとの組み合わせによるものですが、バランス的にも丁度いい組み合わせだと思いますね。
 
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ハイギアでも巻き重り感も小さいし、凄くしっかりしてますね。
 
糸ふけの回収も速いので、個人的にはノーマルギアよりハイギアでのエギングがオススメです。テンポよくシャクリを入れるのも楽ですし、エギの姿勢を整える為の巻き取りも素早く行えますよ。 

まとめ

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S86Mと悩んだけど、個人的にはMクラスで全く疲れない軽快さが手に入るS80Mを選んで良かったと思います。
 
エギングはもう疲れる釣りでは無くなったな、と改めて感じたね。
 
10年振りに手にしたセフィアBBの満足度の高さに本気で感動したので、長々としたインプレ記事になったかもしれないけどとりあえず断言できる。

 

今の時代に釣りを始める方は幸せ。
 
エギング初心者の方や、18セフィアBBの購入を検討している方の参考になれば幸いです。
 
以上、ムラキでした。
 
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