水温計は嘘を言わない。

水温計、水温計ってしつこい元釣具屋店員のブログ。

釣人「日本のルアーは高い!何故?」、元釣具屋店員「だって結局売れるのは高いルアーだもん」

どーも、ムラキです。

元釣具屋店員です。

いらっしゃいませー

 

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 『日本のルアーは高過ぎでは?』

 

 これはお店でもよく聞かれたし、ネット上でも度々議論される。

 

うん、まぁ。安いとは言えないのは事実ですよね。

 

ただね。

正直釣具屋で働いてみると、

 

「どうしてもこの値段になってしまうよね」

 

っていうのは強く思った。

 

だって、

 

「売れるルアーを作ろうとしたら高くなる」し、

「売れるルアーは結局高いルアー」だから。

 

良かったら最後までよろしくどーぞ。

 

目次

 

 

大前提:ルアーが高くなるのはしょうがない

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家電や日用品じゃないし、人件費だってスゲー掛かる。

 

テレビやスマホなんかは誰でも持ってるし、当然みんな欲しがるから、値段を下げるために大量生産、海外で製造、自社で製造開発一貫、なんて事を同時にメーカーはやれる。

 

でも、釣りなんて所詮趣味の世界。日本全国どこの家言ってもテレビやスマホはあるだろうけど、ミノーがある家なんて極少数に決まっている。そうなると、どうしても1ケ辺り製造コストは高くなりやすい。

 

それにそもそも自社でルアーを製造している会社そのものが少ないです。過半数が外注です。となると当然コストはかかるから値段は高くなるよね。

 

だから、正直日本製のルアーが高くなるのはある程度は当然です。別にあり得ない値段ではない。

 

ここまでが大前提。

で、ここからが本題。

 

「売れるルアーを作ろうとしたら高くなる」理由について書いていこう。

売れるルアーを作ろうとしたら高くなるのは何故?

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釣り人に価値を見出してもらうには手間と金がかかるから。

 

結果的に高いルアーが出来上がるって言う事ですね。

 

では具体的に何がそうさせるのか?

1.だって、飛距離は出た方が良いでしょ?

 これははっきり言って異論はないでしょう。

 

気持ちよくかっ飛ぶルアーはやっぱり使っていて楽しいですよね。しかし、そうなってくると内部構造が複雑になるし、使用する部品も、工数も増えて、材料費や人件費も高くなりやすい。

 

メガバスなんて遂にベアリングにまで手を出し始めたからねw

 

しかも、飛距離は数値化しやすい。正確に言えば、数字として性能を提示しやすいというべきか。これはメーカーとしても価値を追求しやすいし、伝えやすいよね。

2.見た目や動きがリアルな方が釣れそうですよね。

 オレでもそう思ってますよ正直ww

 

でも、リアルで精巧なルアーを作ろうとすれば、これもやっぱり手間もコストも掛かる。

 

綺麗で工芸品みたいなルアーや、もうエサじゃねぇかっていう位動きが艶めかしいルアーは時として、人を釣るため、って言われるけども、実際釣り人が欲しがるのも事実。

3.プロスタッフやテスターに払うお金だって値段に含まれる。

やりこんでる人間の協力があるからこそ生まれる性能というのは当然あるし、開発の生産性を高めるためにPDCAを速く回すには、多数のテスターの手と時間を借りないといけない。

 

何より、自社の製品の価値を伝えるには、知名度や実績の高い人を通じて伝える事は凄くデカい。

 

トーナメント優勝者監修!っていうだけでやっぱり気になるじゃん。

 

逆に、「ごめん・・・YOU誰??」っていう人が監修したって聞いてもピンとこないよね実際w

 

だからこそ、使ってもらう、伝えてもらう人間にもお金を出さないといけない。

  

勿論、メーカーだって、基本ベースは釣れるルアーを作る事ですし、上で書いたことが釣れることと関係が無いわけではないです。

 

特に3.なんかは性能を突き詰める上では大事なコストです。

 

でもここで言いたいのは、

 

沢山あるルアーの中から選んでもらうには、それだけ「分かりやすさ」が必要っていう事なんです。

 

だから、ルアーの性能や価値を伝える手段として

 

飛距離・見た目・誰が作ったか(関わったか)

 

 は超分かりやすい投資先っていう事です。釣り人に選んでもらうだけには、我々が想像している以上のコストがかかっているんですよ。 

 

 

 売れるルアーは結局高いルアー。

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 商品の価値は、値段で表現するのが一番簡単で確実です。

 

あり得ない話だけど、例えばドライブクローが300円、Sasuke烈波が800円とかで売られてたらそりゃバカスカ売れますよ。

 

実績があるから、釣れるルアーって分かってるから。

だから、安いと釣り人は歓喜しますよね。

 

でもね。

 

この話は既に価値が伝わってるから成立するのですよ。 

 

どこのメーカーかもわからないアームが100円で売ってたって釣り人は案外買いません。信用できないし、価値が分からないから。

 

 

価値が伝わっていないモノは、元から安くても人は買わない、値段を下げても買わないですし、結局はより高い価値と信用を求めて高いのを手にする。

 

だからメーカーは、その信用と価値に見合った値段のモノをつくってるだけ。

 

見方を変えれば、製品の信頼性や価値を分かりやすく表現する手段はやはり値段です。

 

だってメーカーとか全く知らなくても、値段高かったら、

 

「これ釣れるのかな?」

 

って手に取るじゃん。

 

逆にどんなに釣れる性能があって値段が安くても、釣り人は、

 

「でもこっちの方が高いし釣れるんでしょ?」

 

って結局高い方を手にする。

 

釣れる×売れる×伝わる

 

これをバランスよく突き詰めると高くせざるを得ないんです。

 

極端な話、テスターに手を借りずただただ釣れるっていう要素だけ突き詰めて、パッケージも粗野、宣伝もしない、他者と比較して破格の値段です!っていうルアーが世に出て来たって、あなたそりゃね、

 

売れる訳ないじゃん、そんなの。伝わらないもん。

 

安けりゃ売れる。

そんな簡単な話じゃないですよ。 

 まとめ

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でも高いよねルアーってww

 

オレもここまで偉そうに書いといて言うのもあれだけど、高いよ実際ww

 

ただ、それでも世の中にはコスパに優れたり、ホントにこの値段でイイの??って思うようなルアーだって沢山あるのも事実なんですよ。

 

 実はお手軽でもちゃんと釣れるアイテムだってある。

 

結局選んでるのは釣り人。

 

何を選ぶのかも結局釣り人ですし、様々な情報から何を汲み取るかも結局釣り人次第。

 

全体的に見れば「高い」と思うのは無理のない市場ですが、間違いなく日本のルアーは不良も少なくて優秀な製品ばかりです。

 

これだけ品質が整った製品が溢れていながら、

 

日本のルアー高すぎw

ぼったくりワロタw

  

っていうのはあまりにメーカーが可哀そうです。

 

あなたの知らない所で、価値を作り出したり、伝えるための努力をメーカーだってしているという事実はお忘れなく。

 

以上、ムラキでした。

 

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