どーも、ムラキです。
元釣具屋店員です。
いらっしゃいませー
先日、ブロガーのちゃちゃこさんのツイートが大炎上した。
娘が小学校の先生から「お箸の持ち方がおかしい。お嫁にいけんよ」と言われたというので、朝から母はヒートアップ♡
— ちゃちゃこ@正直クソババアお母さん (@shinkontosa) 2019年6月12日
お箸の持ち方が変だから結婚したくないとかいう人とそもそも結婚せんでいいし、いや、結婚する相手を決めるのは娘やし、女が選ばれる時代なんてとっくに終わってるし、はああああ??
コメント欄や色んなツイートを見てると、恥の文化が根付く日本人らしい感情論が多いね・・・
ただ、箸の持ち方というのを「ルアーの投げ方」や「ラインの結び方」など、釣りの基本に変換してみると割と興味深い話だと思う。
良かったら最後までよろしくどーぞ。
目次
大前提:基本とはしっかり向き合うべし。
これは箸でもロッドでも何にでも言える事だが、基本的にはモノの正しい使い方、適切な使い方を学ぶことはとっても大事。
箸の場合、食事を快適でスムーズなものにする為に基本がある。
ロッドの場合、ルアーや仕掛けを狙った場所に正確に投げたり、出来るだけ遠くに飛ばすなど、快適に釣りをする為に基本がある。もっと言うとロッドを折らない為でもあり、怪我をしない(させない)為でもある。
基本というのは、物事を安全かつスムーズに行う為の土台になるのでやはり覚えた方がいいと思うのですよ。どうしても性に合わないやり方は、無理して染みつかせる必要は無いけどね。
別のやり方で本質的な土台が築ける、もしくはリスクやデメリットを受け入れるなら基本からはみ出ても構わないと思います。
オレだって漢字の書き順とかめっちゃくちゃで、字の丁寧な書き方とかも全然身に付かなかった。字が汚くて職場の同僚や上司からよく指摘される・・・だからパソコン様に助けてもらえる人生を選びました。
ビルゲイツに足向けて寝れないね。
笑われない為に学ぶ悪癖。
ここからが本題だが、釣りでも何でも日本人の悪い癖の1つに、
「~だと笑われるぞ?」
という、相手に負のモチベーションを植え付けて基本や知識を押し付ける風習があると思う。
笑われる、というのは「下手な奴だと思われる」、「釣りを知らない奴に思われる」と変換する事も可能ですかね。
それって本質からずれてませんかね。
適切なルアーのキャスト法を学ぶのは、より正確に、より遠くに投げる為に覚えるのであって、キャストがぎこちなくて笑われない為ではないよね。
釣りの基本は魚を釣る為にあるはずなのに、「笑われたくない」、「恥をかきたくない」という負のモチベーションで釣りを覚える、本質からずれた愚かなパターンって割と多いんじゃないですかね。
良い例の1つが、リールの左巻き・右巻き論争。
魚が釣りたいのに、釣人の目の方が気になる人達。
釣具屋時代、スピニングやベイトの左巻き派の言い分も、右巻き派の言い分も沢山聞いてきたけど、お互いの言い分で割と多いのが「初心者っぽく見られたくないから」「~巻きはダサいから」っていう理由で、左右を矯正したケース。
特にスピニングの左巻き派でこういう人が結構いますが、なんだかなぁっていつも首をひねってしまう。
あなたは魚じゃなくて、他人の目の方が気になるの?って。
自分にとって釣れる手段が右だった、左だった、っていう魚を追い求めた結果で選べばいいいだけでは。そこに恥や他人からどう思われるかなんて関係ないと思うんだけどね。
そりゃオレだって、友達がベイトロッドにスピニングリール付けて釣りしてたり、アジングをPE1号でやってたりしたら流石に止めますし、「~の方がもっと快適になるよ」っていう勧め方をすると思う。
下手したら全く釣れないし、場合によっては破損させるかもしれないしね。
少なくとも「そんな釣りしてたらバカにされるよ?」みたいな言い方はあまりしたくない。
でもこういうのって、釣りに限らず言ってしまいやすい言葉だと思うんですよ。
「そんなことやってるのお前だけだぞ?」
「こんな事やってるのは日本人だけだろ」
こういう、恥をモチベーションに人を動かそうとするのってあまり好きじゃないし、本質も見失いがちだと思う。
でも正直言えば、オレもプライベートや仕事で言ってしまう事はあるけど、やっぱり良くねぇなって。箸の持ち方騒動で色々考えさせられた。
おわりに
因みに釣具屋時代の先輩で、全ての釣り、どんなリールでも右巻き派で通していた人がいた。因みに右利き。
お客さんから「スピニングで右巻きってマジw?」みたいな嫌味を言われた事もあるらしいが、メチャクチャ上手い人だった。
その人に勝てる釣りなんて一切無かったし、不毛な議論で恥を語り合う釣り業界の文化ってホントに愚かだと思いますね。
以上、ムラキでした。
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