どーも、ムラキです。
元釣具屋店員です。
いらっしゃいませー
ショートロッドのメリットって、色々あるけど一般的にはこんなトコロが挙げられる。
・操作性が良い。
・軽い。
・感度が良い。
操作性と軽さはほぼほぼ間違いないけど、オレは昔から感度の良さに関してはずっと懐疑的なんですよね・・・
ショートロッドは感度が良い、ってぶっちゃけ9割思い込みだと思う。
— ムラキ【元釣具屋店員】 (@muraki_ex_clerk) January 28, 2019
そもそも論としてロッドと魚を繋ぐラインはロッドの何倍~何十倍も長いわけで。
数十mも走ってきた信号が、ロッドの数cm~数十cmの差で著しく減衰増幅なんてするのかな
感度とはまずラインの張り方から生み出すモノだと思う。
勿論ロッドの感度も大事。
— ムラキ【元釣具屋店員】 (@muraki_ex_clerk) January 28, 2019
あくまで同じシリーズで、同じような素材、製法で作られたモノであれば、数インチ~数フィートで差は無いのでは?って事ね。
ショートロッドは感度が良いというより、合わせや操作へのレスポンスが良い(あるいは速い)というのが正確なんじゃないかな。
感度はロッドに求める前に、ラインメンディングで”作る”モノだよ。
今日もぶっちゃけるよ!
目次
大前提:振動はまずラインから伝わってくるという事実。
例えばアジングやってて20m先の表層でアジがヒットしたよ、と。
んで、その振動はどんなに長いor短いロッドを使ってたとしても、
魚 →(ライン 約28~28.4m)→(ロッド 約2~1.6m) 釣人
っていう感じで伝達してくるよね。
どう考えてもラインの方がロッドより長いじゃん?
つまり、ロッドの数cm~数十cmの差なんて、そもそも水中から伸びてくるラインの長さに比べたら、微々たるものなんですよ。
だからまずは大前提として、そもそも水中からの情報はロッドより遥かに長い距離を、ラインが運んできてくれるという事を強調しておきたい。
ロッドに感度を求める事は勿論間違いではない。
ロッドの感度というのは大事だし、ロッドによって感度の差は当然ある。
ソリッドよりチューブラー、低弾性カーボンより高弾性カーボン、柔竿より硬竿・・・一概には言えないけどこれだけの差でも水中からの情報量や明確性や増える。
他にも例えば、シマノのカーボンモノコックグリップみたいに、ロッド全体での共鳴性や伝達性を高めた構造なんかもある。これは確かに合理性の高い構造だと思う。
もはや楽器だもんね・・・
以前、カーボンモノコックグリップを採用したソアレエクスチューンを使ってたけど、水中からの情報にエッジが利いてるような感度の良さに驚いたなぁ。
でもかといってさ、同素材・同製法の同じシリーズなら、数cm~数十cmの差での増幅減衰はたかが知れてるはずなのよ。
まぁ、数m単位で変わるとちょっと話が変わる気がするけど。
というか数m単位で長さが変わるって、それはもう完全に別の釣りになるけどねw
ショートロッドは、アタリに対するレスポンス性は最高!
先述の通り、オレはショートロッドの感度のよさなんてたかが知れてると思う。
その代わりショートロッドはね、アタリに対するレスポンスは抜群に速くなります。
それこそもう、数十cmどころか、数cmの差でも全然変わる。
オレは基本ロッドは長めのモノが好きだけど、ショートロッドの操作性の軽快さと切れ味は本当に楽しいねぇ。
ショートロッドが感度がイイっていうのは、このレスポンス性の向上と、アタリを感じ取るのをごっちゃにしてしまった結果なんじゃないかな?
似てるし、感じる瞬間と、掛ける(操作する)瞬間がリンクしてしまってるからね・・・
感度はラインで作りだせ。
ここからが本題です。
感度感度って釣り人は大好きだけれど、ハッキリ言ってみんな”求めすぎ”だと思うんですよ。
ロッドやリールに。
これだけは断言できるけど、
それ、違くね??
まずはラインでしょ。
これはラインの材質の話だけではなく、
ラインの張り方、糸ふけのさばき方が何より大事だよって事。
例えば全く伸びが無い、感度がイイって言われるPEライン。
コシが無いラインだし糸ふけダルダル、もしくは潮で流されたりしてカーブすると、これほど感度の悪いラインは存在しなくなる。だからPEはいかに余計な糸ふけを出さないか、ラインを出来るだけ真っすぐに維持するかが肝になるワケ。
ナイロンやフロロは、PEと比較すれば比重も高くてコシがあるから、多少糸ふけがあってもアタリを感じ取れる。それでも糸ふけ出し過ぎてカーブすれば、何やってるのか全くノー感じになってしまうわけで。
どんなに高価でハイスペックなタックル用意しようと、ラインに”仕事をさせられない”のであれば持ってても全く意味をなさない。
だから感度はロッドやリールに求める前に、
ラインに求める、ラインで作り出す。
多分、これが当てはまらない釣りってないと思うよ。
おわりに
感度というのは、釣具業界においては”お金”と”関心”を生むワードだったりする。
だからメーカーはここに優れたロッドというのを開発するし、そこをアピールしたがる。特にロッドだね。
この流れが今一番大きいのはアジングです。ショートロッド化がどんどん進んでいってるし、単純に軽くできるしね。
でも、本文でも述べた通り、たかが数cm~数十cmの差で変わる感度の差なんて基本たかが知れてるよ。
結果的に軽くなって感度が向上するというのもあるけど、
ショートロッド=感度イイ
っていう認識は、メーカーに良いように踊らさせる風潮になっていかないか少しだけ危惧してる今日この頃です。
参考になれば幸いです。
以上、ムラキでした。
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