水温計は嘘を言わない。

水温計、水温計ってしつこい元釣具屋店員のブログ。

全ての釣り方やテクニックは、”隠す釣り”か、”狂わせる釣り”にしか行き着かない。

どーも、ムラキです。

元釣具屋店員です。

いらっしゃいませー

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去年書いた記事をリライトしました。

 

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リライトどころか、超大幅リライトってレベルなんだけど。

 

リフォームというより、建て直しレベルですw

 

個人的に興味深かったエピソードも交えた記事だったので、考えを整理し直してゴリゴリ書き直してみました。

 

で、考えを整理しながら書いてると、ある考えに行き着いたんです。

 

どんな釣り方やテクニックも結局のところ、”隠す”ことと、”狂わせる”ことのどちらかにしか行き着かないのではないか?と。

 

良かったら最後までよろしくどーぞ!

※出来ればリライトした記事も読んでみてね。

 

目次

 

全ての釣りは偽物で釣る。

まず最初に言っておきたいのが、オレは「全ての釣りは偽物を使って釣りをする」と思っています。

 

ルアーは言わずもがな。エサにしても針が付いててラインを通じて漂うのだから、結局は偽物でしかない、と。

 

なので、エサだろうとルアーだろうと、偽物に口を使わせるためには”罠”に嵌めて騙さないといけない。

 

その罠に嵌める方法は、究極”隠す””狂わせる”かのどちらかに行き着くのだと思うんですよ。

 

どういう事か説明しますね。

プレデターを仕留めた”罠”はどっちか?

いきなり話が飛ぶが、映画の「プレデター」を先日久しぶりに見た。

 

超有名な作品なので、ネタバレなど気にせず書いてしまうが、終盤で追い詰められたシュワちゃんが、プレデターを罠に誘導して倒すシーンがあるよね。

 

最初は、穴の中に隠した罠に誘導しようとシュワちゃんが挑発するが、プレデターは隠された罠に気付く。穴を迂回して歩み寄ってきた所に、落下式の丸太トラップを発動させてプレデターに致命傷を負わせた。

 

このシーンは、単に二重で罠の保険を掛けていただけなのか、プレデターを完全に油断させるために、穴の罠を分かりやすく設置していた総合的に1つの罠だったのかは判別できない。

 

でも、あえてここでは「総合的に1つの罠だった」と仮定して、罠に嵌める事について考えてみたい。

 

この罠は結局、上手く”隠した”おかげでもあるし、”狂わせた”おかげとも言えると思うんですよ。

 

■ ”隠した”要素

過度な挑発でわざと最初の罠を怪しませる事で、罠を通じてもう1つの罠の存在を隠した。

 

”狂わせた”要素

最初の罠を見破った油断を利用して、用心深いプレデターの思考回路を「万事休すだろコイツw」にショートさせた。

 

プレデターを罠に嵌める事が出来た要因は、細かい事を言えば沢山あるけど、結局突き詰めれば罠を”隠した”ことと、”狂わせた”ことの2つにしか行き着かないと思う。

 

つまり隠して嵌める行為は、何かに紛れさせる行為。

狂わせて嵌める行為は、正常な思考回路をショートさせてしまう行為。

 

何だか詐欺にも通じそうな話だな・・・まぁそれはいいや。

隠す、を釣りに置き換えて考えてみた。

映画のプレデターから、魚というプレデターに話を戻そう。

 

隠す、という釣り方やテクニックを釣りに置き換えると、結局のところラインやルアー等を隠すという行為だと思う。

 

エサ釣りで言うなら・・・

ラインや仕掛けを潮の流れに馴染ませるのは、例えばフカセ釣りなんかではとても重要です。潮の流れや動きに合わせてエサが漂うのが一番自然で、最もラインの存在が不自然に浮き彫りになりにくいよね。

 

ラインを細くすると喰う・・・みたいな話も、ここに行き着いてる部分が大きいかと。扇風機の前で太いロープをなびかせるのと、1号のナイロンラインをなびかせるのでは、どちらが風の動きにより追従するか容易にイメージできるかと思います。

 

撒き餌と付け餌を同調させるっていうのも、これまたフカセではウルトラ重要な要素です。これも仕掛けを潮に馴染ませるのと基本は同じ。針もラインも付いていない一番自然な撒き餌の流れに合わせて、ハリとラインが仕込まれた不自然な付け餌を隠して流すのが最強だよね。

ルアー釣りで言うなら・・・

ルアーのナチュラルドリフトも同じようなものですね。リールで動かすというより、流れに動かしてもらう事で、ラインの存在を極力隠して食わせるっていう。

 

ルアーの場合だと、ルアーそのものを隠してしまえ、っていう側面もある。ベイトフィッシュは出来るだけ捕食者に見つかりたくない。となると、何かに紛れながら移動するのが合理的な逃げ方と言えるよね。

 

だから、見つかりたくないエサを演出するために、障害物やボトムの変化に隠しながら動かすのが最もナチュラルなアピールと言えるかと。

狂わせる、を釣りに置き換えて考えてみた。

狂わせて思考回路をショートさせるとは、魚の警戒思考回路に別の感情をねじ込んでしまう行為だと思う。

エサ釣りで言うなら・・・

例えばフカセで撒き餌と付け餌を同調させるのも、先述の通り隠す側面もあるけど、実は狂わせてる側面も大きいと思っている。付け餌を同調させるといっても、ハリっていうオモリが付いてて、ラインっていう抵抗が伴う以上、完璧に同調するのは不可能だとオレは思うんですよ。

 

だから、フワフワ漂う大量の撒き餌に「ヒャッハー!」してる状態に思考をショートさせて、「こいつも食っとけ!」と付けエサに口を使わせると。

 

活きエサを使った釣りもそうです。

 

ルアーしかやったことが無い人って、泳がせ釣りや活きエサを使った釣りを「生きてる餌付けときゃ良いんでしょ?」って思ってる人も多い。でもそれは甘いよね。個人的にこの手の釣りは、ケチらない事が狂わせるキーになると思ってる。

 

弱ってあまり動かなくなったエサをケチって使い続ける人と、元気で良く暴れるエサをこまめに付け替える人では釣果に全然差は付きます。それ位、活きエサの暴れ方は、魚の思考回路をショートさせる上でキモになるです。

 

勝手に動いてりゃ釣れるなんて大間違いですよ。

ルアー釣りで言うなら・・・

ジャーキング、高速リトリーブ、ドッグウォーク等々、いわゆるリアクションバイトを狙う釣り全般が狂わせる釣りだよね。

 

”腹減った”っていう思考回路に入ってなくても、パニくったり逃げ惑うエサを演出したり、目の前で素早く動かしたり逆にしつこくスローに動かして”なんやねんお前”と威嚇バイトを狙う事で、魚の正常な思考回路に「とりあえずいっとこか!」っていう別の感情や反応をねじ込んでしまう。

 

結局どんな釣りでも、考えるべき事は同じじゃないの?

ざっくりと書いてみたけど、エサだろうとルアーだろうと、どんな釣り方やテクニックだろうと、結局のところは”隠す”か”狂わせるか”のどちらかに行き着くしかないと思うんですよ。

 

結構頭ひねって色んな釣りの色んな釣り方を考えてみたけど、この2つ以外に辿り着くモノってホントに思いつかない。

 

隠しもせず、狂わせもしない釣りがあるよ!っていう方は是非コメント下さい。

 

何にせよ言いたいのは、結局ルアーもエサも本質は同じだよね、っていう事です。

おわりに

なんだかリライトした記事と言ってる事が被ってる気もするけど、エサかルアーかというより、隠す釣りか狂わせる釣りか、で考える方が釣りはより楽しめるような気がして書いてみました。

 

結局行き着く先はこの2つしかないんだから、エサを使うかルアーを使うかは必ずしも重要じゃないと思いますよ。

 

参考になれば幸いです。

 

以上、ムラキでした。

 

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